作詞家,作曲家になろう!さくなろ道場

作曲家、作詞家を目指す君へ。現役マネージャーが教える作品創りのコツ、裏ワザ、一般常識などなど…誰も教えてくれなかった情報満載です。

作詞コラム 諸先輩に学ぼう!時代を意識すると作品って変わる?

お疲れ様で~スのトミー爺です。

今日も作詞の話にお付き合いくださいね。

 

 

今回は「諸先輩に学ぼう!時代を意識すると作品って変わる?」について一緒に考えてみましょう。

 

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ヒット曲と時代って関係あるの?

 

過去のヒット曲をチェックして行くと「なんでこんな曲がヒットしたの?」という疑問が出てくる時ってありませんか?

 

今、聞くと「なんでこの曲ってヒットしたの?、、、」と思う作品沢山ありますね。でもヒットしたことは事実で、作詞に携わる者として「なぜあの曲がヒットしたのか?」というところは検証しておいた方が良いと思います。

 

という事で、、

  

誰でも一度聞いたら理解できる言葉 

ある作詞家さんと話をした時に「私は小学生、中学生にも解る言葉を使って作詞をしています。」とおっしゃっていました。

 

それを聞いたときにトミー爺は衝撃を覚えました。

 

だって「小学生、中学生にもわかる言葉」ですよ。

 

それと、こうも言っていました。

 

「都会に住んでいる人ではなくて、田舎に住んでいる小学生、中学生…」に解る言葉、表現を使うようにしているという事でした。

 

これはどういうことなのか?

 

後になって気が付いたんですが、つまりこういう事を言っていたんだと思います。

 

「日本中の老若男女が一度聞いて理解、解る歌詞、言葉じゃないとヒットしづらい…」

 

たとえば町を歩いていて、ふと、、流れてくる音楽に耳を奪われる…

それって歌声、メロディ、サウンド…色々要素があると思いますが、その中で一番聞こえて来るのが「言葉」「歌詞」だと思います。

 

確かにヒット曲を検証していくと難しい言葉、表現、解りづらい言い回しの作品って少ない気もしますね、、

 

例えば、尾崎豊さんの作品を見ても、難しそうな事を言っているようで実は普段使っているような表現、言葉を使っているのが分かります。

 

特に初期の作品はそうかな?

 

作詞する時、肩に力が入り過ぎると、、 


作詞をする時ってどうしても「俺の歌詞は…」「私の歌詞は…」見たいに考えがちですね。

 

人より自分の才能が勝っている事を認められたい…と思うあまりに「難しいテクニックを駆使して歌詞を作り、どうです私の才能って凄いでしょう!」と技巧に走ってしまう傾向に、、、そんな経験ってありませんか?

 

小説は文字を追いながら読んでいくので、難しい表現でも何度でも読み返して理解する事が出来ます。

 

でも歌詞って耳から入ってくる言葉なので、一度聞いて理解できないと馬の耳に念仏状態になってしまいます、、笑い。。

 

そうなると最初に紹介した作詞家さんの「私は小学生、中学生に解るような言葉を使う」とおしゃっていた作詞家さんの言葉には一理あるのかもしれませんね?

 

皆さんはどう思います? 

 

あのヒット曲は時代をキャッチできたからヒットした。

尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」という曲を例に考えてみましょう。

 

歌詞はこんな感じ。

 

www.utamap.com

 

この曲は1971年に尾崎紀世彦さんの2ndシングルとして発売されて100万枚以上大ヒット曲で「作詞:阿久悠さん、作曲:筒美京平さん」のヒットメーカー、両巨匠コンビの作品です。

 

この曲のテーマは「別れ」

 

二人の男女が別れを決断して、一緒に住んでいた部屋を二人で出て、二人でドアを閉める、そして二人で一緒に表札の名前を消す…という内容の歌詞なんです。

 

今の時代で考えると何てことがない行動ですよね。

 

でもこの時代は女性の社会進出が話題になり、1970年代初頭にアメリカや日本ではウーマンリブ運動(女性解放運動)が盛んに取りざたされた時代だったのです。

 

それまでの日本は同じ部屋で暮らしている男女が別れる時、男が先に部屋をでて、女性が部屋の中で見送る…という男社会だったのです。

 

その時代に「一緒に住んでいた部屋を二人で出て、二人でドアを閉める、そして二人で一緒に表札の名前を消す…」と尾崎紀世彦さんに歌わせた。

 

当時で考えると確信的な女性像、恋愛スタイルだったから、当時の女性や若者の指示を集め、その結果、若者のライフスタイルも含め大ヒットしたらしいです。

 

楽家の中でメッセージを書けるのは作詞家だけ 

今時代は物凄いスピードで変化しています。

 

音楽の世界でも同じで歌手、アーティスト達は日々「次はどんなパフォーマンスしよう?」「どんなメッセージを歌えば世の中に響いていくのだろう…」と試行錯誤を繰り返しています。

 

実は音楽家の中でメッセージを書けるのは作詞家だけなんです。

 

つまり詞を担当する作詞家は「今の時代の中でその歌手、アーティストのポジショニング」をどう考えられるのか?

 

それを考えた上で、作詞家には

 

「歌手がこの時代に歌うべき言葉を見つけ出す役目があると思います」

 

情報収集は時代を掴む源だ
  • ある作詞家さんの話。
    その作詞家さんは街に氾濫するファッション誌、情報誌に目を通して、そして気になるページや記事をスクラップしていました。

  • ある作詞家さんの話。
    その作詞家さんは常に街に出て、大勢人が集まる広場で人間観察をしていました。

  • あるアーティストさんの話。
    そのアーティストさんは、時間を見つけて深夜のファミレスに行き、周りの若者たちの会話に聞き耳を立てていました。

 

皆さんも、皆さんらしい情報収集の手段、方法があるはず、、

それを見つけて下さいね。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

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作曲家デモ 採用されやすくなる3つの必殺技を発見

お疲れ様で~スのトミー爺です。

 

トミー爺の経験から「何度も聞いてみたくなるデモは採用される」という持論があって、これって結構当たるんですよね。

 

ではなぜそうなのか?

それを考えてみると3つの要素を発見したんです。

 

  1. もう一度聞いてみたくなるデモ構成
  2. もう一度聞いてみたくなるメロディ構成
  3. もう一度聞いてみたくなるアレンジの演出

 

そう、キーワードは「もう一度聞いてみたくなる」です。 

 

 

デモサイズは腹7分目サイズがベスト

 

トミー爺も普段作曲家から上がってくる作品を聞いていて、もう一回聞きたい…って何度もヘビーローティーションする曲、たまにあるんです。

 

大体、その曲は採用又はキープされているんです。

 

じゃあ何度も聞いてみたくなるデモってどんな感じに作られているのでしょう…

 

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デモ構成は1ハーフが絶妙

丁度良いデモのサイズってあるんでしょうか?

 

「ハイ、ありますよ」

「実は1ハーフがベストなんです。」

 「その理由はリピートしたくなる物足りなさです」

 

1ハーフとは「1番 間奏 サビの繰り返し」たとえばこのようなサイズ。

 

 A (A’) B C (C’) 間奏 (D) C (C’) 

 

1ハーフのデモってメロディの各要素がコンパクトに登場してきて、選び手も聞きたい、確認したいメロディがストレスなく聞けるメリットがあるんです。

 

そして、もう一つ大きなメリットが大サビがあった時も間奏後にすぐ登場出来るのでプレゼンにはもってこいの長さになるのです。

 

「でもトミー爺さん、1番終わって間奏、、そこでカットって事は?」

 

こんな質問が聞こえてきそうですね、、笑い。

 

実は聞き手としては1番が終わって間奏が登場すると

 

「あれっ?大サビがあるのかな?」と思ってくれるケースが多いので案外効果的な構成なんですよ。

 

ただその場合、間奏は4小節から8小節以内でまとめないと逆効果になるので要注意ですよ。

 

デモの勝敗はイントロで決まる 

 

実はイントロって作品デモにとって最も重要なポイントになります。

 

それは「長さ&アレンジ」です。

 

【イントロの長さ】

イントロの長さは4小節から最長でも8小節にまとめましょう。

 

相手は作曲家が作るメロディを聞きたい。

そんな時に滅茶苦茶長いイントロが出てきたらどうでしょう…?。

 

「俺はイントロを聞きたいのではなく、メロディを聞きたいんだ!」

 

という事になり、Aメロが登場してきてもマイナスイメージからスタートすることになります、、これはもったいない…

 

トミー爺もディレクターさんと一緒に曲を聞く時感じるのが「何でここでメロが出てこないの…イントロ長すぎ、、」みたいに思った事が何度もありました。

 

それを聞いているディレクターもなかなかメロディが出てこないので「あれっ?」ってちょっとコケるか「ふざけんなよ…」と言いたそうに顔が曇ります、、笑い。

 

おまけにAメロがいまいちだと、完全に興味がない態度をする事も日常茶飯事…イントロの長さってデモ評価に影響を与えるので要注意ですよ。

 

【イントロのアレンジ】

 

これもかなりデモ評価に影響を与えます。

そこで皆さんに質問!。

 

「ショップの試聴機でお気に入りのCDを探した経験はありませんか?」

 「その時にイントロ頭を聞いて、ハイ、次の曲ってした事ないですか?」

 

これと同じ事がデモを聞く時にも、、かっこよいイントロが登場すると

「おー、この曲期待できそう…」とみんな思います。

 

ライブでお気に入りのイントロが流れたとたん、会場は大盛り上がりするでしょ、、あれと同じでかっこよいイントロを作れる作曲家は採用率はあがります。

 

これは冗談抜きでそう思います。

 

サビを活かすも殺すもBメロが長さが 

選び手ってサビで楽曲の評価を決めることが殆どです。

何故かというと、サビが良かったらCM狙いも出来るでしょ…

 

つまり、作曲家は「サビを効果的に聞かせる事」を意識しなければいけないという事になります。

 

サビに向けて聞き手の意識が集中している時に長いBメロが登場して来たらどうでしょう?

 

早くサビを聞きたいのにBの長さでイライラ…

明らかにサビの印象にマイナスに働くと思います。

 

 

英語でBメロの事を「ブリッジ」と言います。

BメロはまさにAとサビをつなげる「ブリッジ」だと思います。

 

フルサイズのデモは聞いてもらえない

 

聞いてもらえない事はないのですが、聞いてくれるポイントがだいたい1コーラスで、2コーラスに入った所でカットされることが多いです。

 

作曲家としては全部を聞いてもらいたいのは解りますが、例えば、100曲以上集まるコンペでは1曲フルサイズを4分としますね、、

 

4分 x 100曲 = 400分(約7時間)

 

全曲聞いていたら無理ですよね、、

 

そして気をつけてほしいのは、大サビの位置、もし大サビがあって2コーラス終わって間奏後に登場してきた場合、、、

 

もし1コーラスでカットされたら、永遠に「大サビは陽の目を見れない」という事になります。

 

ですのでフルコーラスデモは避けたほうが良いです。

 

ディレクターの千本ノック、針の筵によって鍛えられた

では、トミー爺はなぜそんなに自信満々に 「何度も聞いてみたくなるデモは採用される」と言い切れるのでしょうか?

 

それは作曲家のマネージャーとしての経験からです。

 

最近はファイルをメールで送るプレゼンスタイルが殆どですが、以前はディレクター氏の前でデモを聞いてもらうのが普通でした。

 

その時の経験を紹介させてもらうと、そこにちょっとしたヒントが見え隠れしてきます。

 

実はディレクターさんやプロデューサーがいる前で担当作曲家のデモを聞いてもらう時、本当に「針の筵」に座っているようでした。 

 

ディレクターさんも本人が目の前にいる時は発言に気を使ってくれますが、マネージャーが持参した時は容赦なかった…

 

曲を聞いている時に相手の表情で反応が分かるんです。

 

「トミー爺さん、どの曲もいまいちだな…」などと言って、再度チャレンジさせてもらえればラッキーで、そこで打ち止めってことも何度もありました。

 

その代わりトミー爺が絶対の自信がある時は…

 

「あれっ?トミー爺さん、今回は自信ありげですね、、笑い」こんなやり取りも…そんな針の筵状態で色々勉強させもらったんです。

 

その時に痛感したのが

 

「切り札は相手が欲しい時、聞きたい時に登場させなくてはダメ!!」という事。

 

それが「デモサイズの長さ」だったり、「イントロ」や「メロディ構成」といういう話に繋がって行ったんです。

 

 

 

CM、TVサイズを意識したデモ作り

 

楽曲にCMサイズ、TVサイズってあるのを知っていますか?

 

CMサイズ→10秒、20秒強

TVサイズ→90秒弱

 

ドラマ主題歌狙いの時は70秒デモが常識

 

 

「70秒のデモ」って何?と思われる方も多いと思います。


特にアーティストのシングルCDやアニメソング狙いで作曲するデモテープの時は、これが結構大事なポイントになってきます。

 

その理由は「番組の主題歌、テーマ曲」を狙えるからです。

 

楽曲をプロモーション出来るケースとして「番組の主題歌、テーマ曲」があるのは知っていますね。

 

 

皆さんはこのTV主題歌ってどのくらいの時間数がオンエアーされるのか解りますか?

 

実は「約90秒弱」です。

 

やっと獲得したTVドラマ主題歌、アーティストにとってはこの時間内で最低ワンコーラスは流されないと困りますね。

 

でも、なかなかアーティストさんの作る曲は「そこを狙って作らない」ことが殆どなのでTV用にオリジナルサイズを編集することも日常茶飯事。

 

だからオリジナルを聞いたらTVで流れていた感じと違う…なんてことが出てきます。

 

ただ作曲家が作るデモはそれを狙って作れます。

 

それが「ABCのサイズを70秒で抑える作り方です。」


歌のサビで一番美味しい聞かせ所なのにその前で曲が切られてしまう…

 こんな悲しいことが起こったら、泣いても泣ききれないですからね、笑い

 

イントロ+メロディ70秒=90秒

 

 

そこで制作側が考えることは、イントロからワンコーラス終わりまでの楽曲の長さを70秒から75秒前後に抑えたいと考えるのは当然、という事はそんな楽曲を選んでくる確率が高くなります。

 

 

 あなたが作るメロディのワンコーラスの時間、長さを約70秒くらいに抑える、イントロの長さを約10秒前後を目安としてまとめ上げる。

 

この二つを肝に銘じてデモテープを作ってみてください。

 

レコードメーカーの制作側は

 

「シングルCDの長さを80秒くらいに抑えておいたら、約90秒の中で楽曲の一番美味しい部分はながれるし、もしかしたらサビを繰り返せるかもしれない」

 

その制作者側のニーズを最低でもクリアしているデモはポイント高いのは皆さんわかりますよね。

 

特にアイドル系のシングルコンペ、アニメ系のTVテーマ曲コンペへデモテープを出すときはこのポイントを覚えていると評価が高くなりますよ。

 

 

CMではサビ頭から10秒が使われる

 

もう一つ情報としてお伝えしておきたいのがCMのケース。

 

CMサイズって15秒、30秒の2パターンがあり、それぞれ楽曲が使われるケースが多いですね。

 

そのほとんどの場合、楽曲のサビ頭から使われます。

 

サビ頭から15秒サイズの場合で音楽が聞こえるのは「約10秒」。

後半は会社名などのタイトルコールが入るので楽曲の美味しい所はサビ頭から5~6秒しか流れないという事になります。

 

つまりサビ頭の1フレーズが命って事になりますね

 

ちょっとしたことですが、知っているのと知らないのでは「天と地」の差になるので意識してみて下さいね。

 

 

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プロ作曲家を目指す人の為の「デモ作りの基本」

お疲れ様で~すのトミー爺です。

 

今回は楽曲デモを制作する時、案外見落としているかもしれないポイントを、、これを意識するとデモ作りの目的、目指すところが見えてくるかも…ぜひお付き合い下さいね。

 

楽曲デモは作り手の目的、立場で聞かれ方が違う 

 

みなさんは楽曲デモを作る時にどんな事を考えて作っていますか?

 

殆どの人は自分の作りたいままに作っているのではないでしょうか?
実は楽曲デモは作る人の立場や目的によって作り方、考え方が違っているのです。

 

では作る人の立場、目的って?

  • アーティストのデモ
  • 音楽愛好家デモ
  • プロの作曲家、プロの作曲家を目指す人のデモ 

 

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アーティスト(活動中、目指す人)の作る楽曲デモ 

【現役アーティスト】

 現役のアーティストが作るデモは「本人が一番いいと思うデモで、本人が一番魅力的に表現できていればそれでOK」だと思います。

 

そしてデモを聞く人たちは事務所スタッフ、バンドメンバー、ディレクターやプロデューサー、、つまりその身内のメンバーなので、彼らに自分が伝えたい意図が伝わればOKです。

 

みんな前向きに聞いてくれるはずです。

つまり味方が沢山いるってことかな?

 

【アーティストを目指す人】


 アーティストを目指す人が作るデモは「完璧に、誰もが文句を言ってこれないくらいに作り込む必要があります」。

 

そこで評価されるポイントが「この人が好きか、嫌いか、この人と組むか組まないか?」です。

 

なのでデモを聞いてもらう目的は、あなたの音楽、才能、能力、タレント性、アーティスト性が評価してもらう目的だという事です。

 

選び手はそのデモを聞いて「この人と組むかどうか?」を決める事になるので、だからこのくらいで大丈夫だろう、、、はいけませんよ。

 

自分が出来る限り最高のクオリティで作りましょう。 

 

音楽愛好家の作る楽曲デモ 

 音楽愛好家の作る楽曲デモ、デモというよりは作品ですよね。

自分が一番良いと思う作品を作るのがベスト。

ここでの評価も「好きか?嫌いか?」だと思います。 

 

作曲家(プロ、プロを目指す人)が作る楽曲デモ

作曲家を目指す人が作る楽曲デモは

  • メロディ
  • サウンドメーキング
  • 音楽ジャンル
  • 個性

 

この4ポイントが評価され、聞いてくれる人に「この人組んでみたい」と思わせれるかどうか…そこがポイントになります。

 

「この人に曲を発注すると面白そうな作品が上がってきそう…」

 

と思わせたら勝ちです。

 

プロの作曲家が作る楽曲デモ 

 

プロの作曲家が望まれるデモは、イデアがある楽曲制作能力がポイントです。

 

色んなアイデアを駆使してクライアントが望んでいる曲をプレゼンできるのか?

 

又はあなたの作るデモを聞いて「この曲頂き!」と言わせられるか?

 

そこがポイントです。

 

 プロの楽曲デモはメッセージを伝える手段 

 

 先ほども書かせてもらった様に好きに作るのではなく、課題、クライアントの持っている曲のイメージにそって作曲出来る能力、センスが必要になります。

 

プロの作曲家に必要な3つの要素

楽曲デモはそれっぽく? 

「それっぽく」?何それ??って感じですよね。 

 

例えば、デビュー楽曲を探している新人アーティスト「ドリコム」がいます。

 

そのプロデューサーから

 

「うちの「ドリコム」のデビューコンセプトは洋楽テイストのあるJ-POP、R&Bなんだよねー」

 

「そーだなー日本で言えばドリカムの若いバージョンかな?」

 

と言われたとします。

 

皆さんだったらどうします?

 

「…っえ?洋楽テイスト?J-POP、R&B?って何だ?????」

「ドリカム??若いバージョン??どうしたらいいんだー?」

 

っなてことになってしまいませんか(笑い)

 

今回の発注は若いドリカムがコンセプト 

 重要なのはドリカムと言われても沢山ヒット曲がありますよね…作曲家としてドリカムのどの曲にターゲットを絞るのか?合わせるのか?

 

  • 発注側がどんなイメージを持っているかを考える。
  • イメージを絞り込んで自分らしいアプローチを考える。


ただし、ここが重要なポイント。

発注側は「ドリカムそのまんま…」は求めていません。

 

目的は新人アーティストにドリカムの○○なエッセンスをいれたい
という事なのです。

  • メロディ

    ドリカムのメロディそっくりに作る必要はないです。ドリカム節ってボーカルの吉田さんの「声」「歌唱力」があって、初めて活きてくるメロディだと思います。

    今回、発注されたアーティストはどんな特徴を持っている人たちなのか?それをあなたなりに考えて絞り込んでください。

    必要なのは「ドリカムの持っている匂い」です。



  • ジャンル

    発注コンセプトが「若いドリカム」という事なので、演歌、フォークはないですよね。

    次にベタな歌謡曲も無いと思います。

    そうすると

    ・スケール感があって洋楽の匂いのするJPOP
    ・リズムが跳ねている  

    みたいな事が想像できます。

    スケール感とは

    この新人アーティストの目指すライブイメージが地下アイドルのように狭いライブハウスで演奏しているのではなくドーム、アリーナクラスの会場で演奏できるようなスケール感のある曲。

    洋楽の匂いがするJPOPとは

    ただの歌謡曲ではなく洋楽のエッセンスが入っている楽曲という事になります。

    つまりこう考えて行くと、洋楽をかなり聞きこんで、自分なりのアイデアポケットに入れ込んでおかないとこのようなコンペ、発注には太刀打ちできない事になりますね。



  • サウンド

    デモのサウンドの作り方は「本物ではなくて良いので、それらしく聞こえて来る音つくり、ミキシング」が出来ればOKです。

    R&B風な発注だったらR&B風のサウンドメーキングが出来る…みたいに、そのサウンドの特徴を具現化できる能力が必要になります。

    そう考えても洋楽や邦楽、色んな音楽を聞きこみ、自分でも作れるようになるのが必要かも…

 

デモのクオリティはどのくらい?デモはあなたの代弁者 


 トミー爺がよく受ける質問で

 

「トミーさん、デモはどのくらいのクオリティで作れば良いのですか?」

 

「打ち込み(メロディがインスト、楽器メロ)でも良いのですか?」

 

こんな質問を受けることが良くあります。

 

 その時はトミー爺はいつも

 

「アカペラ、弾き語りなど、どんな形でもOKだよ」

 

と答えるようにしています。 

 

「ただし皆さんのデモテープで伝えたいメッセージを相手にしっかりと伝えられるのなら…」というコメント付きでね…(笑い)。

 

例えば、あなたの作った楽曲デモがプロのコンペ(楽曲選考の場)に参加した事を考えてみて下さい。

 

その選考の場にあなたが同席して

 

「この楽曲はこういうコンセプトで作りました…」

「このデモは完璧では無いけどそれを差し引いて聞いて下さい…」

 

などと審査員の前で直接コメントが出来る状況だったらよいのですが、殆どのケースは楽曲デモだけが「まな板?に乗り」在るがままの状態で聞かれて評価、判断されてしまいます。


つまりこの事で解る事は伝えたいメッセージが楽曲デモで表現されていないとNGという事ですよね。


先ほど、デモは「アカペラ、弾き語りなど、どんな形でもOKだよ」と書かせてもらいましたが「アカペラ」でヘビーメタルやR&Bが表現できないですよね。もちろん「弾き語り」でもハードロックは表現できないはず。

 

そうなるとデモでロック風やR&B風のサウンドを作れないとNGという事です。それだけのクオリティが求められるという事です。 

 

過去の洋楽、邦楽ヒット曲を知らないと太刀打ちできない 

色んな作曲家さんを見てきて音楽を知っている作家さんは大成するとトミー爺は思っています。

 

コンペの課題に対して、どんなアイデアを入れ込むのか?

 

イデアを入れ込むためには、その音楽を経験、体験していないとアイデアは出てきません。

 

一度も聞いた事がない音楽のアイデアは逆立ちしても出てこないはずです。


ぜひ、

  • 1960年代からの洋楽ヒットシーン
  • 1960年代後期からの邦楽ヒットシーン

 

を聞いて、どんどんアイデアポケットに詰め込んでいって下さいね。

 

そうすると必ず花開くときがきますよ。

 

 

 

【お勧めの洋楽アーティスト。】

 

エアーサプライはメロディのアイデアの宝庫だと思います。

 

 

ビートルズは現代ポップスの発祥のルーツです。

 

 

ABBAは楽曲、サウンド制作のアイデアの宝庫

 

 

 

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作詞家 知って得する作詞ノウハウ「作品レイアウト」

お疲れ様でーすのトミー爺です。

 

皆さん、詞を書く時、提出する時に「作品のレイアウト」って気にしていますか?実は作品レイアウトって「作品の印象をプラスにもマイナスにも変えてしまう要注意ポイント」なのです。

 

今回は作品レイアウトについて一緒に考えてみましょう。

 

作品の第一印象はレイアウトから 

まず私たちが作品を提出するという事について考えてみましょう。

その目的は?

 

「詞を見て、評価してもらう」これが最大の目的ですね。

 

トミー爺が作品を読む時に一番困る作品ベスト3。

 

  1. 作品の構成が分からない詞
  2. 読みづらいレイアウトの詞
  3. 読みずらいフォントで書かれている詞

 

実は、この3つのような詞って結構あるんですよ、、

 

1. 作品構成が分からない詞

 

ABCが一目見ただけで解らない作品が一番困ります。

特に「詞先の詞」や「サビから始まる詞」では注意しましょうね。

 

曲先の場合はメロディの進行が決まっているので、ある程度予測はつきますが、「詞先」や「サビ始まり」の場合は本当に困ります。

 

読み手としては、どこがAなのか?サビなのか?解らない歌詞だと詞の内容から解読?するしかないですよね。

 

「ええー、この作品の構成どうなっているんだ?」

「さっぱりわからない」

「解らないからNG」

 

何ていう結果になってしまう事もありますよ。

せっかくの力作がもったいないですよね、、

 

特に沢山集まる作詞コンペの時は最悪の結果になってしまう事が予測されます。

 

と言って綺麗な、読みやすいレイアウトを作る事ってそんなに難しくはないですよ。

 

各ブロックごとに行を開けるとか、スペースを開けることでABCを視覚的に見せることが出来ます。

 

センター揃えは避けたほうがベスト

 

もう一つ気をつけてほしいのが「センター揃えのレイアウト」、各行がセンターを中心にレイアウトされているあれです。 

 

CDのブックレットでたまに使われているレイアウトですが、実はあれって「デザイン的にそうしている」ので、実際の歌詞に使うのは避けたほうが良いです。

 

作詞家が送る、提出する歌詞ってレコーディングで歌手がそれを見て歌入れをします。

 

つまり歌詞を読みながら歌うってことです。

 

その時に、ただでさえ歌う事は大変なのに、歌詞が読みづらいと最悪ですよね、、ディレクターが歌入れをする前に「レイアウト修正」をしたら済む話ですが「この作詞家さん何にもわかっていない…」と思われても致し方ない状況になります

 

ぜひそこは「常識のある作詞家」として、決して難しい事ではないので気をつけるようにしてくださいね。

 

文字のフォント、強調、装飾  

それと皆さんは「文字のフォント」「文字の強調」「文字の装飾」…などを使っていませんか?

 

実はこれも作品レイアウトと一緒に作品の印象を決める大事なポイントになります。

 

例えば、優しい内容の詞で使っているフォントが強調系の太い文字、フォントだったらどうでしょう。

 

愛している (a)

 

愛している (b)

 

この二つを比べて強さや主張度合を比較してみて下さい。

 

(a)に比べて(b)の方が主張が激しく強いと思いませんか?

 

また(b)は主張が強すぎて読み手が入って行けない感じがします。

それに比べて(a)は逆にスーッと引き込まれる感じがしませんか?

 

もし、恋愛の詞を(b)のフォントで書き上げた場合と(a)のフォントで書き上げた場合とどう違っているのか?

 

ぜひそこも作品作りの一つとして意識してみて下さい。

そして、あなたの作品にピッタリのフォントを探してみて下さいね。

 

それとこの機会にフォントの「へーそうだったんだ?」を紹介させてください。

 

 

例えば、フォントを探していると同じゴシック体でも「MSゴシック」とか「HGゴシック」とか、いくつか種類がありよね。

 

同じゴシック体のフォントでこの違いって?どう違っているのか?


実はこの2つのフォントは、ゴシックの前についている「MS」と「HG」がポイントです。

  • 「MS」
    MicroSoftの略で、マイクロソフト社が作成したフォント。
  • 「HG」
    HighGradeの略で、リコーが作成したフォント。


同じゴシック体で、見た目がほとんど一緒なんですが、作成している会社が違うということで、会社が違うと若干幅やサイズが違ったりするらしいですよ。


それと「HGゴシックM」みたいに、名前の後ろについている「M」はフォントの太さを表しています。「M」はmedium(ミディアム)のことで、中くらいの太さのフォントという意味らしいです。

 

 

他にも、フォントの後ろに表記されている「B」「EB」「UB」などもフォントの太さを表しているという事です。

 

ざっと紹介すると

  • 「L」=ライト(細め)
  • 「M」=ミディアム
  • 「B」=ボールド(太め)
  • 「EB」=エクストラボールド(非常に太い)
  • 「UB」=ウルトラボールド(極太)

などがあるという事。

良かったらフォント選びの参考にしてみて下さい。

 

 

 

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A4の用紙があなたの作品のコンパス。

 

さてレイアウトの最後としてちょっとした「?」を、、、

 

詞が書かれているA4の用紙、これ自体がすべてあなたの作品だと思ってください。

 

みなさんはこのブログを読んで、行を空けてブロックを見やすくしたり、文字のフォントを考えてみたり、色々工夫にチャレンジしてくれると思っています。

 

コンペなどでは、詞の選び手は作品が書かれている用紙に向かったときに(まだ詞を読む前に…)すでに作品の選考が始まっていると思ってください。

 

作品を見たときに、その歌詞から受ける印象で「この歌詞は良いか?よくないか?」がある程度わかってしまいます。

 

ある人が「歌詞を読まないで作品の程度がわかる」と言った人がいましたが、つまりこういうことだったのです。


だから出来るだけ作品が書かれている用紙の全体のレイアウトに気を使ってくださいね。
 

極端な言い方をすると詞が書かれている用紙はそれ自体が芸術で絵画と同じです。
 

プロの作詞家の方の作品原稿を見ると、ずっと昔から同じスタイルで書かれている方が多いです。

 

手書きで書かれている人は、今でも手書きで、同じ原稿用紙で、作品を提出してきます。

 

何かそこには作家がこだわる何かがあるのでしょうね。

今回のテーマに相通じる何かが…
 

皆さんも色々工夫してみてください


最後に作詞レイアウトの一例を、、これが全てではないですが一つの参考例として考えてみて下さい。

 

作品レイアウトの例「今日も元気にさくなろ恋歌」 

 

 

 


     今日も元気にさくなろ恋歌
              
         作詞 さくなろ 太郎

 

       ○○○○ ○○○
       ○○○○ ○○○
       ○○○○ ○○○
       ○○○○ ○○○


       ○○○○ ○○○
       ○○○○ ○○○


        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○

 

       ○○○○ ○○○
       ○○○○ ○○○
       ○○○○ ○○○
       ○○○○ ○○○


       ○○○○ ○○○
       ○○○○ ○○○


        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○

 


        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○
        ○○○○ ○○○

 

 

 

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作曲、メロディの音域をオクターブからオクターブ2音にするメリット。

お疲れ様ーです。のトミー爺です。

 

最初に皆さんに質問です。

 

作曲する時にキーレンジ(音域の広さ)って意識して作っていますか?

 

実はプロの作曲コンぺ、作品つくりでは「オクターブからオクターブ2音」という「暗黙の常識」があるんです。

 

「えー、そんなの聞いた事がない…」

「だってプロだから音域広くてもうたえるでしょ」

 

なんか、そんな意見が世界中で飛び交っている気がします。

そんなわけある訳ないですね、、、呆れ。笑い、

 

さてさて、今回は作曲のキー設定について一緒に考えてみましょう。

 

f:id:tommysomekawa:20180829184041j:image

 

キーレンジはオクターブ2音以内で…

 

さてこのキーレンジは、歌を作る時に気がつかない盲点かもしれませんよ。

 

曲を集めている歌手にはどんな人たちが?

  • 女性アイドル系「グループ&ソロ」
  • ジャニーズ系
  • アニメ系
  • アーティスト系?

 が主だったところかな?

 

アーティスト系は自作自演の人が多いので、あんまり作曲家の出番はないかも知れませんが…。

 

その歌手って何系? 

 

トミー爺さん、「〇〇系」って何ですか?

 

実はこの「〇〇系」が案外曲者で、、

 

日本の音楽業界ってね「〇〇系ね…」みたいに歌手のグループ分けをするんです、、個人的にはグループ分けはあんまり好きではないのですがプロモーション的には必要らしいです。

 

だって無理に区分けする必要はないですよね、、、

 

なぜなら、、そのジャンル「〇〇系」によって取り上げる一般誌や音楽誌が違ってくるからです。

 

例えば、バリバリのアイドル誌にベテラン演歌歌手が登場しても、そのメディアを見ている、聞いている人の年齢層が違うのであんまり意味がないですよね。

 

逆にインパクトがあるかもしれませんが、、、、笑い。

 

例えば、下記のような感じの会話が日常茶飯事

 

業会A 「〇〇って知っている?」

業会B 「知らない…それって何系?」

 

まあ、その方がメディアも取り上げやすく売りやすくなるので、しょうがないのですがね、、、

 

脱線してしまいました、、笑い。

 

話は戻って、作曲家への発注が一番多いジャンルと言えば…

 

  • 女性アイドル系
  • ジャニーズ系
  • アニメ系

 

「作曲発注3本柱」と言っても過言ではないかな…

 

そして、この 「作曲発注3本柱」を観察してみると実力派というよりは「どこにでも居そうなアイドル系」だとわかります。

 

作曲のキーレンジはオクターブ2音以下

 

そのような歌手に作曲家が楽曲を提供するときのポイントで大事なのが

歌のキーレンジ!(メロディの低い音から高い音までの音域)

 

作曲するときは事前確認が非常に重要になってきます。


ちなみに

  • 女性歌手の歌はオクターブからオクターブ2音
  • 男性歌手の歌はオクターブからオクターブ3音
  • アイドル歌手は男女とはずオクターブからオクターブ2音以内

 

くらいに設定して歌を作曲したほうが安全です。

 

歌手には出る声と使える声がある 

 

実は人間の声、特に歌手には「出る声」と「使える声」があるのは知っていますか?

 

ピアノの前で新人歌手と先生がキーチェックをしているとします。

 

     アー

   アー   アー

「アー        アー」

 

(すみません、和音を唄っている感じをイメージしてください)

 

こんな感じでやっていますね。

 

この練習で歌手は「下から上までオクターブと6音くらい出ている…」とします。

 

しかし、これがこの歌手のキーレンジではない、、それを聞いていたレコード会社のディレクター氏はこの歌手キーレンジを「オクターブ」と決めました。

 

どうして?

 

あの時オクターブと6音出たじゃん…と疑問に思う人がいるでしょう。


答えは「この歌手の一番声質の良い範囲はオクターブくらいで、CDやライブを考えた場合これが限度だ」と考えたという事です。

 

つまり食品を例にすると「声質保証」ってところかな?

 

そして、スタッフ側はこんなことも考えています。

 

「この歌手が売れてきて、全国ツアーが出来るようになった時に体調が悪くても唄える音域がオクターブが限界」

 

つまり、どんな時にも

 

「きちっと歌えて商品にしたときに聞き苦しくない」ように考えてのキーレンジ設定だと言うことを覚えておいてください。

  

「声が出ると事と、実際に歌で使える音域とは違う」

 

という風に考えると解り易いと思います。

 

オクターブ2音のメリット

 

実はこの「オクターブ2音」にはもう一つ大きなメリットがあるのです。

 

つまりアレンジしやすいという事、、

 

例えば、作曲家のデモが男性キーで作られていたとします。

 

それを女性キーに転調する時に、キーが広いとトップの音程を歌手に合わせると下が出ない、、またその逆も…

 

しかしオクターブ2音の音域なら、どんなキーにアレンジしても、ピッタリとその歌手が歌える、魅力的な声の所に収まることが出来ます。

 

 

どんなに「これだ!」という作品を作っても、その曲を歌う人の歌える音域から外れていたら、歌えない

 

猫に小判?」

「馬の耳にも念仏」って事になります。

 

歌手のキーレンジを意識して作曲しておけば、あなたが作曲した曲が持っているポテンシャルを100パーセント歌手が発揮できるようになるという事…

 

イコール!音楽メガヒット

 

につながりやすいということになります。

 

ちなみに女性アイドルの場合はオクターブ指定されることも頻繁にあるので気をつけましょう。

 

キー設定から産まれる大ヒット 

 

昭和の大ヒット曲、アンルイスの「六本木心中」というヒット曲があります。

 

聞いた事がありますか?

 

良かったらYoutubeとかでチェックしてみて下さい。


実はこの曲のキーレンジは5音しかありません。

オクターブ無いってことです。

 

たった5音でもヒット曲が出来るとと、それを作ったのはNobodyという2人組みの作曲ユニットです。

 

すごいですよね、、

 

そうそうアン・ルイスさんの曲ってメロも詞も物凄く色んなものがそぎ落とされている作品が多いですよ。

 

良い意味で「Thats 歌謡曲」のメロディ作り、日本人が一番好きな「歌謡曲ロック」サウンドメイキング。

 

良かったら体感してみては…

 

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 【トミー爺のお勧めアーティスト】

 

アン・ルイス ベストセレクション

 

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作詞家 知って得する作詞ノウハウ「作品提出のTPO」

お疲れ様~でーすのトミー爺です。

 

今日は歌詞を提出する時の基本「作品提出のTPO」について一緒に考えてみましょう。

 

さあさあ、あなたはプロの作詞家として一歩を歩み出しました。

 

頑張って、根気よくプレゼンを続けて作詞コンペに参加できるようになり、最初の作品を提出する事に、、ワクワクしますね。

 

でもその前に注意する事がありますよ。

 

あんな事、こんな事を知らなかった為にせっかくの力作が「ボツ」という事にならないためにもぜひチェックしてみて下さい。

 

二つの作品提出方法

 

 以前の歌詞の提出方法は郵送かFAX、それと持ち込みが主流でした。

 

トミー爺も仕事を始めた時にFAXの存在にはびっくりしたものです、、なんせ日本全国、海外にも回線がつながっていれば「ピー、、ガーガーガー」と音を立てて送信できたのですから…笑い。

 

ただ現在はメールにファイル添付しての提出が主流になっています。

 

そこで注意しておきたいポイントがあります。

 

1. メールにファイル添付して作品提出をする

 

ここで注意するポイントは「OSの違い、ファイル形式」「ファイル名」です。

 

  • 「OSの違い」と「ファイル形式」に注意
    世の中で使われているパソコンは「マッキントッシュ(マック)」と「ウインドーズ」のほぼ二種類のOSになっています。

    そこで注意しなければいけないポイントとして、同じOS同士のやり取りはほとんど問題ないのですが異なったOS間のやり取りでは若干支障が出るケースもあります。

    トミー爺もワード(ウインドーズ)で作った資料を取引先に送った時に相手先では文字化けしたり、開けなかったりする…という経験があり、その場合はワードの旧ファイル形式で送るとOKという経験をした事がありました。

    このようなトラブルを回避する手段として送ったメールに作品本文を転記しておくのも良いかもしれませんね、、仮にファイルが開けなかった時、メールに転記してある作品の文字データーをコピーして使えるのでファイルだけよりは安全かもしれません。

    またはPDFにファイル変換して送るのも良いかもしれません。


  • 「ファイル名」のつけ方に注意する。
    ファイル名は自分、他人が見て「誰の、何という作品なのか」が分かるようにファイル名のつけ方には最善の注意をはらう必要があります。

    例えば、あなたが「恋」という作品を送ったとします。その時、あなたはファイル名に「恋」という名前を付けました。

    さて、クライアントに送られて来た時点で担当者はあなたのメールに添付されていた作品だから、「恋」という作品は「あなたが送った「恋」という作品」と認識できます。

    通常、送られて来た作品を応募作品をまとめるフォルダーにファイルを移していきます。

    その時点で「恋」と名がつけられたファイルは、ファイル名を見ただけでは誰の作品かわからなくなります。

    一回の応募で数作品くらいが集まってくる案件であれば問題ないのですが、100作品単位で集まってくる案件の場合、あなたの作品は迷子になってしまいます。

    名前の付け方例

    「koi_tommy-G」 又は「恋_トミー爺」みたいに、最低限タイトル名と作家名は記入するようにしてください。最近では少なくなりましたが日本語名のファイルで文字化けしてしまう事も以前はありました。

    トミー爺は出来るだけ「半角英字」で送るようにしています。



  • 携帯から作品を送る
    これに関してはデーターを送るという観点から考えるとOKだけど、作品を送るという観点から考えると下記のポイントを押さえて置ければ大丈夫だと思います。

    1. プリントアウトした時に綺麗なレイアウトになっている
    2. ファイルを転送した時にオリジナルと同等のレイアウトである

    歌詞ってA4の用紙に書かれている全体のレイアウト、イコール作品だと思います。読みやすいレイアウト、余白と作品のバランス感などが全て作品評価に直結していきます。

    携帯での作品やり取りも細心の注意をはらってお願いしますね

 

 2. 郵送で原稿を送る

郵送で作品を送る場合、A4サイズのコピー用紙に印刷をして送ってください。

 

手書きで作品を作られている方もいるかもしれませんが出来る限り印刷して送る事がベストだと思います。

 

以前、トミー爺も手書き作品をみて「何て書いてあるのか?わからない…」という事が何度もありました。

 

それと表面には作品と作家名、裏面にあなたの連絡先を表記して送ることがベストだと思います。

 

当然、締め切り日を想定して発送日は計算してくださいね。

 

 

 

作詞家には作品を提出する時、二つのスタンスがある 

 

実は作詞家として活動する時に作品提出に関して、大きく分けて二つのスタンスがあります。

 

  1. 作詞家の事務所を通して作品提出
  2. 個人での作品提出

 

この二つのスタンスで作品提出方法が違っています。

そこを間違えると大きな問題になる事があるのでしっかりと自分のスタンスを把握して活動するようにしましょう。

 

さて、気をつけるポイントは「連絡先の表記」です。 

1. 作詞家の事務所を通して作品提出

このケースでは連絡先の表記は必要ないです。

では仮にあなたは「トミー爺の音楽事務所?」を通して作品提出したとします。

 

クライアントはあなたの作品を「トミー爺の音楽事務所」から提出された作品として扱い、何かあれば全て「トミー爺の音楽事務所」に連絡をしてきます。

 

つまり、あなたは連絡先を表記しなくてOKという事になります。

 

 

2. 個人での作品提出 

このケースでは連絡先の表記は必要になります。

 

もしクライアントがあなたの作品に興味を持った時に連絡がつくメールアドレス、携帯電話番号を作品の目立たないところに、例えば、作品の裏とかに表記するようにしてください。

 

その時に表面は歌詞、作品タイトルと作家ネームだけにしておく方がベストです。

 

現在の作詞コンペの場合、殆どのケースが「作家事務所」を通しての応募になります。

 

その時に必要なのは「作家事務所との上手な付き合い方」があるので、どこかで紹介させてくださいね。
 

 

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作曲家 他人に評価されるって?評価されるためには?

お疲れ様でーすのトミー爺です。

 

今回は作曲家が評価されるポイントとは?…という事に焦点をあてて一緒に考えてみませんか?

 

二つの作曲家 

 

一口に作曲家と言っても大きく分けると二通りの作曲家があると思います。 

  • マチュアの作曲家、プロを目指さない作曲家

    音楽を趣味で作曲をしている人…あなた自身が「この曲は傑作だ!」と思える楽曲を作れて廻りの人から「良いね」と評価された時や、バンド活動している人にとってはライブでオーディエンス(観客)が評価してくれる、盛り上がってくれる楽曲が「評価された」という事になると思います。

     

    自分の価値観で良いと思える曲を判断できる人。
     

  • プロの作曲家、プロを目指す作曲家
    プロの作曲家を目指す人にとって良い曲、評価される曲の基準とは?「採用される楽曲?」「CD化される楽曲?」音楽を仕事として出来るようになった時「評価された」という事になるのでしょうか?

 

という事で、今回はプロの作曲家にとって「評価される事」とはどんなことなのか?どうやったら「評価されるのか?」を一緒に考えて行きましょう。

 

「作り手」と「選び手」では基準が違う 

さてどこが違っているのでしょうか?

それは企業、会社、プロジェクトの企画プレゼンを考えるとわかりやすいと思います。皆さんが会社や学校でプレゼンテーションする時の事を考えてみて下さい。

 

 

【プレゼンテーションのイメージ】

 

自分の会社(作曲家)が持っているノウハウ、技術(作曲で言えば「作曲技術」「個性」「感性」…)を相手の会社(クライアント、選び手)が欲しがっている内容(作品)に当てはめて、自分の会社しか出来ないメリット、内容(作曲家の個性)をプレゼンする。 

 

 

クライアントのニーズを理解し、どうやって魂の一曲に注入できるのか…そこがポイントだと思います。

 

つまり、クライアントが良いと認める楽曲とは、クライアントのニーズを満たしている楽曲と言うことになります。 

 

 

クライアントの立場から欲しい楽曲は

  • 自分達の「プロジェクトで探している楽曲」
  • 「担当アーティストに歌わせてみたくなる楽曲」

などがプレゼンされた時に採用されるという事です。

 

 

皆さんが「自分が最高と思える作品」をプレゼンしてもなかなか評価されない…そんなことに悩んでいる人がいたら、ちょっと発想を変えて二文字変えてみましょう。

 

その答えは「自分が最高と…」を「他人が…」に置き換えられればOKです。

 

作品の未来を見せることが大事 

「他人が最高と思える作品」を作ろうと言いましたが、作曲コンペでは相手が見えない事が殆どです。

 

つまり相手が見えないのに「他人が最高と思える作品」なんて作れないよ…という意見が聞こえてきますね。

 

でもね、一つポイントがあるのですよ。 


選び手が作曲家のデモテープやメロディを聴いて

 

「この曲、こういう風に作ればかっこよくなる…」

「このメロディにこんなメッセージの歌詞がはまれば良いかも…」

 

見たいに、その作曲デモを聞いた人に作品の未来を見せることが出来ると、かなりの高評価や良い結果がもらえます。

 

これがポイントですよ

 

トミー爺が作家マネージャーをやっていて一番感じたのがこれですよ!


デモテープの評価基準は? 

たとえば皆さんはCD、TVを観て聞いて「あいつは唄が下手だ…」「サウンドがださい」「メロディがイマイチ…」などと言った事がありませんか?

 

それと同じで貴方のデモテープを審査するディレクターも貴方と同じ事を考えています。

 

まず最初に皆さんの作るデモが他のプロ作曲家と同等の制作レベルであることは最低限必要です。そこは自分自身で切磋琢磨していくしかないのですが、ただ、アイデアはみんな横一線に並ぶところだと思います。

 

トミー爺が作曲家を評価する時に「アイデアを持っている作家かどうか…」ここを見るようにしています。

 

そのアイデアが作品の未来を見せる…というところにつながっていきます。

 

そういえば、トミー爺のブログで「ビートルズから始めよう」ってチェックしてくれましたか?

 

そこでビートルズを聞いて色んなアイデアをゲットしよう。

という事を書かせてもらっています。

 

もしまだの方がいましたら、ぜひチェックお願いします。

 

sakunaro-dojo.sakushisakkyoku.com

 

「アイデアを持っている作家かどうか…」という事、言い換えれば「過去の音楽をしっかりと聴いている作曲家」という事になります。 

 

作曲家の個性は過去の積み重ねから誕生する

トミー爺は過去の音楽を知らない人は新しいアイデアを生み出す事が出来ない…と思っています。

 

全く「ゼロ」から新しいアイデアを生み出せって言っても無理だと思いませんか?。

 

その作曲家が育ってきた環境、その環境、音楽のバリエーションが作家の個性だと思います。

 

例えば、子供の時に演歌大好きな人がいるとします。その人が学生の時にジャズに目覚め、ヘビーメタルに傾倒していった。

 

この作家さんは「演歌」「ジャズ」「ヘビメタ」と音楽を聞きまくっていた。

 

つまり、この作曲家は日本人が大好きなメロディを持って、ジャズの音楽センスも持っている、そしてヘビメタのエンターテインメントも持ち合わせている作家という事です。

 

アイドル系を書かせると最強の作家になると思いませんか?

 

多分、今流行っている音楽しか聴いていない作曲家さんよりは、潰しの利くアイデア、センスを持っている作家かもしれません、、、

 

クライアントは「今の音楽シーンを脱却しようともがいている」

 

 

トミー爺は「今の音楽シーンを脱却させれるアイデアを持っている作家」は、過去の音楽を知っている作家だと思います。

 

過去の音楽と未来に流行る音楽を結び付けれる作家、作曲家が絶対にこれから必要になります。

 

そういう意味で過去の音楽を聞きまくってください。

 

そうすると今流行している音楽に対して全く別の観方が出来るようになりますよ。

 

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