作詞家,作曲家になろう!さくなろ道場

作曲家、作詞家を目指す君へ。現役マネージャーが教える作品創りのコツ、裏ワザ、一般常識などなど…誰も教えてくれなかった情報満載です。

私、新人の作曲家、作詞家ですが、何処に売り込みしたらいいの?

お疲れ様で~すのトミー爺です。

今回から「作家の渡世術」と称して作詞家、作曲家として活動していく為に必要な事を紹介させてください。

 

なかなかそういう話って紹介されていないので、まず皆さんも作詞、作曲活動する為に必要な音楽ビジネスの基礎知識を身に付けて、そしてそれを基に作詞家、作曲家としてチャレンジしていってほしいです。

 

 この記事の概要

 

 

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音楽業界ってどんな仕組みになっているの?

 

よく音楽関係者の人ってこれ見よがしに「ギョーカイ」っていう言葉を使っていますよね、、

 

一般人がそれを聞くと「なんか特別な世界」のように感じますが、そんな事はありません。

 

まずは敵を知る事からスタートしましょう。 

 

音楽業界は3本柱で成り立っている 


 音楽業界の組織図

 

  1. レコード会社
  2. プロダクション
  3. 音楽出版社  

 

音楽業界の組織図を紹介させてください。

それは上に書かせてもらった3本柱「レコード会社」「プロダクション」「音楽出版社」になります。

 

それではそれぞれどんな役割なのか?そう考えると難しくなりますが、何を売っている会社なのか?を考えるとわかりやすいはず。

 

 

 

  1. レコード会社  
    音楽パッケージ、CDなどを売る会社。主な収入源はCDが売れる事。

  2. プロダクション
    歌手、タレント、役者、モデルなど人を売る会社。主な収入源は歌手を売りライブ、グッズ販売で利益を出す。

  3. 音楽出版社 
    音楽の出版権を持ち、曲を売る会社。主な収入源は曲が色んな所で使用されて、その使用料(印税)が収入源です。

 

 

この会社、組織が音楽業界の3本柱です。

  

作曲家、作詞家はどの会社にアプローチするとベスト?

 

それでは作家から見た場合どこにアプローチをかければよいのか?

 

作家のアプローチには2つのアプローチがあります。

 

  1. 所属先を探す。
  2. コンペに参加する。


 結論から言うと、この3社にアプローチしても無駄です。

 

ただしこの3社の独立セクションで作家部門がある会社もあるので、それは調べてアタックするのも良いかな

 

例えば、エイベックス系の作家事務所とか…フジパシフィック音楽出版の作家部門とかの例外はあります。

 

 

「作家事務所」「制作会社」にアプローチしよう

 

 

では作家は何処にアプローチするのが良いのか?

それは「作家事務所」「制作会社」がベストです。

 

 

 

  1. 作家事務所 
    作家と契約をしてその人が作る作品をプロモーション。採用がされた時に発生する印税からマネージメント料、管理料を徴収してそれを利益とする会社。

  2. 制作会社
    レコード会社やプロダクションなどのクライアントから音楽、映像などの制作を依頼されて、その制作予算から利益を捻出する会社。

 

 

 

 

 そして各会社にディレクターやプロデューサーという人達がいます。


 例えば、あなたが知り合えた人がプロダクションのディレクターだとしますね、、そうするとその人はアーティスト、歌手のライブやCD制作において「歌手を売るためにどんな曲を作ればよいのか?」を考えている人だとわかります。

 

このように音楽業界の仕組みを理解する事、その会社が何を売っている会社なのかを知る事がプロとして活動する為には大事な事だという事が分かりますね。

 

この知識をどんどん活用して作家プロモーションに活かしてください。

 

 音楽業界の原資はCDが売れる事

 

 

 音楽業界は何が売れる事で成り立っているのか?それを知ることで全体が見えてくると思います。

 

それは先ほど登場した「音楽業界の三本柱」を例に考えてみましょう。

 

この会社は〇〇を売って商売している

 

 

まずは音楽業界の商売を裸にしてみましょう。

 

色んな会社には「売り物」がありますね、例えば、お米屋さんは「お米を売る」、豆腐屋さんは「お豆腐を売る」みたいに音楽業界の会社にも「売り物」があります。

 

音楽業界だから「音楽」を売っていると思っているでしょう、、それは微妙に違っているんですよ。 

 

 

 

  1. レコード会社

    レコード会社はCDが売れて初めて社員は給料がもらえます。

    レコード会社の中には「管理部、営業部、宣伝部、経理部、制作部等」などの沢山の部署で沢山の人たちがパッケージ(CD、DVD等)を作って販売しています。

    つまりレコード会社はCDなどのパッケージが売れないとまずい会社という事です。

  2. プロダクション (音楽事務所

    プロダクションは歌手やアーティスト、役者、タレントを売る会社です。

    音楽系のプロダクションを例にするとCD等がヒットすることで知名度が上がり、そしてコンサート等の興行をうつ事で利益を出しています。

    アーティスト本人以外の売り物の中にはコンサートで売られるグッズなどのノベルティーや肖像権等のアーティストの権利に関わる様々な権利を売っています。

    レコード会社と同じで「管理部、営業部、宣伝部、経理部、制作部、ファンクラブ等」などの部署があり、その中で沢山の人達が働いています、、その人たちの給料は歌手、アーティストが売れる事で成り立っています。

  3. 音楽出版社 

    音楽出版社はCDとかアーティストではなく、作品、曲が売れる事、ヒットすることで利益を出しています。

    もちろんほかの2社と同じに「管理部、営業部、宣伝部、経理部、制作部等」の部署があり、沢山の人たちがそこで働いています。

 

 

 

 このように考えてみるとまずはCDが売れないと音楽業界は元気にならない…もっというと作家やミュージシャンが暮らしていけなくなるという事になります。 

 

CDが売れないと音楽業界はどうなる?

 

あなたは今年一年でCDやコンサートでどのくらいお金を使いましたか?

これが音楽業界の原資になります。


 昨今、音楽が無料で聞けるサービスが流行していますね、、殆どの人が無料で音楽を聴いているとどうなるか?

 

 

 一般の方    →  ラッキーと思います

 音楽関係者の方 →  暮らしていけません…(泣き)

  

 それでは最近のアメリカやヨーロッパのアーティストはどうなのか?とみてみるとアーティストビジネススタイルは大きく変わってきています。

 

マドンナさんや多くの海外アーティストの方はCDに関するビジネスを捨てて、コンサートで利益を出す方向に向かいました。

 

先日亡くなったプリンスは自分のニューアルバムを新聞のチラシのようなところで無料で聞けるようにして、そしてコンサートへの集客へつなげるようにしました。

 

トミー爺も含めて沢山音楽にお金を使わないとダメだってことですよね、、「でも買いたいと思う作品が少ない…」と思う人も多いかな…ぜひ皆さんの力でこの堂々巡りの図式に風穴を開けて下さいね。

 

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作曲コンぺ、デモボーカルはどうやれば?男性?女性?ボカロでも良いの?

お疲れ様で~すのトミー爺です。

 

今回はデモを作る時にみんな悩む問題「デモのボーカルはみんなどうしてる?」という事について一緒に考えてみましょう。

 

 この記事の目次は

 

 

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作曲デモのボーカルはどうやったらよいの?

作曲を始める時って、最初は

  1. 自分の作品を作ってみたい。
  2. 自分の作品を色んな人に聞いてもらいたい。
  3. 自身が付いてきたから作曲コンペにもチャレンジしたい。

みたいに考える人が多いと思う。

 

そしてだんだんデモのクオリティが上がって来てから悩むのが?

 

「デモのボーカルってどうしたらよいんだろう?」

 

つまり、みんな下記のような事を悩み始めるはずです。

  • 自分で歌った方が良いのか?
  • 他の人、仮歌さんに歌ってもらうのが良いのか?
  • ボーカロイドでも良いのか
  • 男性、女性アーティストでボーカルを合わせたほうが良いのか?

 

ここで一つだけポイントがあります。

 

歌手、アーティストのコンペに楽曲を提出することを考えている人は次のことを頭の隅に入れておいてほしい事があります。 

 

 

レコード会社のプロデューサーやコンぺで選曲するディレクターさんは

 

「自分が担当する歌手に歌わせてみたい曲か?」

「集めている曲のコンセプトに合っている曲かどうか?」

「アーティストが輝いて歌う姿が見える曲か?」

 

このような曲を選曲することが多いと言うこと…

 

 

これって結構、、どころじゃなくてかなり大事なポイントです。

作曲家を目指す人は必ず頭に入れておいてくださいね。

 

このポイントを頭に入れて先ほどの問題を考え見ると分かりやすいと思います。

 

「音程」「リズム」「声質」には細心の心遣いを

 

トミー爺は「男性ボーカル」「女性ボーカル」「ボカロ」どれを選択してもOKだと思っています。

 

ただ、その聞かせ方には注意をした方が良いのは当然。

 

【男性、女性ボーカルの場合】

 

これは肉声で歌う訳なので「音程、ピッチ」「リズム」「聞こえ方」はしっかりとしていないとダメなのは分かりますね。

 

  • メロディの音程が分からない
  • メロディの譜割り、リズムが分かりづらい
  • ボーカルの音量が小さくて聞こえない

 

最低限、上の3ポイントは気を付けて下さいね。

 

歌が上手い人はある程度良いと思いますが、聞いている人がメロディ、譜割り、全体のイメージがつかみやすいように、歌のエディットをしてからコンペに提出するのは常識かな、、、

 

ボーカロイドの場合】

 

集めるジャンルによってはボカロの方が良いケースもあると思います。

「一部のアニメ系」「一部のテクノ系」「ボカロ系」のジャンルとか、、、

 

ただ、アーティスト系やアイドル系の場合は、ボカロの聞こえ方を肉声ボーカルに近づけるように処理してから提出できるとベストです。

 

「ブレス感」「声の感じ」を肉声に近づける、なども必要なポイントだと思います。

 

ボカロ、ボカロした声質だと選び手によっては「これだとわからない…」と評価する人もいるので、「ブレス感」「声の感じ」を肉声に近づける努力、工夫は必要です。 

 

アーティストさんでボーカルを変える

 

ちなみに最近のプロの作曲家は、音楽コンペに提出するデモテープのイメージを出来るだけ対象アーティストに合わせる努力をしています。

 

  • 女性アーティストには「女性が歌うボーカルデモ」
  • 男性アーティストには「男性が歌うボーカルデモ」を作っている

 

この様に音楽のニーズに合わせてデモ作り方変えている人が多いですよ。

 

プロの作曲家でさえ…っというか、、、プロの音楽家だからこそ提出するデモテープでアーティストが歌うイメージに近づける努力をしているってことですね。

 

これも採用につながる為の努力っていう事でしょうか、、。

 

歌手のイメージが出来ればそれでOK

 

以前の楽曲コンぺである女性アーティストさんのアルバム曲に採用された楽曲がありました。

 

このデモのボーカリストの声は歌手の声にそっくりで、これは偶然でしたが選び手もこの曲の完成形がイメージしやすかったことが採用の大きなポイントの一つだったと思います。

 

ただ仮歌さんにお願いすると当然費用がかります。

 

ネットで検索すると色んな方が「仮歌やります、、」と表明しているのでチェックしてみて下さい。

 

平均すると一曲、数千円が相場のようです。

 

有料で仮歌さんにお願いして、デモをつくり、コンペに提出、採用を勝ち取ればよいけど、不採用の方が多い。

 

そうすると採算はマイナスってことになるのでちょっと考えモノですね。

 

また歌手によってもケースバイケースです。

 

ある女性歌手は「女性ボーカルNG」という人もいます。

 

またある男性歌手も「男性ボーカルの方が望ましい」とコンペの発注概要に書かれている方もいます。

 

ちなみにトミー爺と一緒に組んでいる作曲家さんは、自分で歌っている人、仮歌に頼んでいる人、色々いますが、皆それぞれのスタイルでビッグタイトルをゲットしていますよ。

 

結論をいうと、デモのボーカルは曲のイメージが相手伝わりやすければOKという事ですね。

 

まずは自分のデモのクオリティを上げる努力。

 

そこからスタートしてください。

 

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札幌作詞ゼミの打ち上げから誕生した名曲「制服の影」Youtube再生2500回

お疲れ様で~すのトミー爺です。

 

今回は札幌で開催している作詞ゼミの、なんと「打ち上げ」から誕生した「かっこよい曲」を紹介させてください。

 

今年の春くらいだったかな?

 

いつも参加してくれている作詞家さんからうれしい便りが届いたんですよ。

 

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 この記事の目次は

 

作詞ゼミの打ち上げから誕生した名曲「制服の影」 

 

なんと作詞家「高木志乃」さんと作編曲家「salmon bear」さんとの共同制作作品「制服の影」がYou tubeで配信され、何と2500回くらい再生されているらしいです。

 

権利者の方に許諾がとれたので紹介させてくださいね。

 

www.youtube.com

 

  • 作曲・編曲「salmon bear 」
  • 作詞「高木志乃」
  • 作画「Toomy」
  • 動画「ろきすけ」
  • 歌唱「りせは」

 

やりましたね!!

 

事の発端は「ススキノのん兵衛会」から

 

 

実は札幌作詞ゼミの後は勉強会2次会という打ち上げ、題して「ススキノのん兵衛会」を毎回行っています。

 

この2次会が実に面白い…

 

本編で解らなかった事や、普段から気になっている事…そして自分の自慢、笑い、、をお酒の魔力を潤滑剤として激論を?交わす会なんですよ。

 

ただの酔っぱらい雑談会なのですけどね…笑い

 

札幌の作詞ゼミもご多分に漏れず、当初、参加してくれた作詞家さんとだけと飲んで盛り上がっていたのですがその話を札幌在住のプロで活躍している作曲チーム数名に話した。

 

そしたら(北海道便、、) 「何だー、、混ぜて下さいよ」と言われ…
ここ数回作詞ゼミが終わったら、作曲チームも合流してすすき野で盛り上がっています。

 

そしてこの曲、「制服の影」はこの会から生まれた作品。

 

作詞家、作曲家の財産って何んだろう?

 

 

と考えると「知識」「経験」「出会い」「人脈」だと思います。

 

この最初の「知識」は自分で一生懸命、コツコツと築いていくものだと思うけど、その後の「経験」「出会い」「人脈」は人との出会いによって広がって、ブレークすると思います。

 

そういう意味でこの「ススキノのん兵衛会」。

 

ただの「のん兵衛親父たちの呑み会」ではない事が証明されたという事になるのかな?

 

みんなで呑んで盛り上がっていると

 

「今度、詞、書いてください」

「今度、曲、書かせてください」

 

みたいな会話には必ずなるし、呑兵衛会に集ってくるプロの作曲チームも作詞家と出合えることでやれることが広がってくる。

 

作曲コンペに出す曲用の仮詞をお願いするとか?

一緒に何かやってみようよ、、とかね

 

そんな動きが「東京」「大阪」でも、フツフツと芽が出始めているので、これからが楽しみですね。

 

 

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作詞作曲勉強会 今回のテーマは「自分の殻を突き破ろう」

お疲れ様で~スのトミー爺です。

 

今回は先日東京で行った「作詞作曲勉強会」(作詞作曲ワークショップ)のレポートを書かせてください。

 

今回のテーマは「自分の殻を突き破ろう」というテーマにしました。

その理由としては、作品作りをしていくと自分の型にはめる、自分が作りやすい方向での作品作りをしてしまいますね。

 

良い意味では作家さんの個性ともいえるところですが、逆に考えるとなかなか自分のテリトリーから脱却できなくなると思います。

 

そこで今回は参加者の方が最も苦手とする「オシャレな世界」にチャレンジする事にしました。

 

 この記事の概要

 

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今回のミッションは「自分の殻を突き破ろう」

 

今回の勉強会の参加者をみると作風が見える作家さんが多かった…と言う事で、作家さんには酷な要求をさせてもらいました。

 

つまり手慣れでの作品作りを封印させてもらった…と言う事です。

 

かなりキツイ要求だったはず、、、、

 

具体的にどんな封印だったのか?

 

作詞

  • 不倫系の恋愛ネタの封印
  • 場末のバー設定の封印
  • より深く考える為に【なんで?】と自問自答しながらの作品作り

 

作曲

  • キラキラしたサウンド作り
  • いつも使うコード進行からの脱出

 

これは一部ですが、こんな手かせ足かせで縛られた条件での作品作りどんな感じに作品作りをしてくれるのか?

 

楽しみです。

 

作詞作曲の共通課題は大瀧詠一さんの「君は天然色」 

 

この作品は故、大瀧詠一さんの代表作とも言える作品。

 

www.utamap.com

 

この作品は何度もCMで使われているので皆さんも一度は耳にしている作品だと思います。

 

【作詞メンバーへの課題】

 

 

なぜこのお願いをしたのか?というと、紙に自分の手で書き写すと色んな事が見えてくると思ったから、、

 

何回か書き写すと松本隆さんの言葉が自分の身体に入って来て、そのうちに自分がその言葉を生み出した感覚に陥り、言葉を誕生させる疑似体験が出来るはずです。

 

良かったらぜひ試してみて下さい。

 

【作曲メンバーへの課題】

 

  • あの独特なサウンドがどうやって成り立っているのか?それの研究

 

大瀧詠一さんのレコーディングは伝説になっています。

 

大きなレコーディングスタジオにグランドピアノを数台並べて、同時に録音する、、とか…楽器を単体で録音するのとは、全く違ったサウンドを作り上げれる…とはいえ、その徹底した拘りは凄いですよね

 

北欧のアーティストABBAも必ず楽器をダブって録音し、あの広がりのあるサウンドを作り上げている…という話も有名。

 

今回はそんなサウンドの作り方や、コード進行を研究してもらった。

 

新しい言葉が誕生 & 新しいサウンド、チャレンジして良かった

 

参加者の作品に新しい顔が見えてきました。

 

当然、新しい言葉やサウンドを組み込んだ時に「それなりの問題点も出てきます」。

 

しかし、それ以上に

 

  • 各自、それぞれの新しい世界が見え隠れするようになった。
  • チャレンジする事で言葉、音への意識がより深くなった。

 

 

これからもどんどん新しいチャレンジしていきたいですね。

 

そうそう、10月の勉強会は中島みゆきさんの「糸」が題材。

 

 

  • 上手い事言うな…頭2行で「なるほどね、、、」と思わせる作品作り。
  • 中島みゆきさんの世界観を意識したオリジナル曲作り。

 

こんな課題でチャレンジしてみたいと思います。

 

またレポートさせてもらいますね。

 

 

 ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

【トミー爺のお勧めCD】 

A LONG VACATION 30th Edition

 

ロンバケ発売30周年!史上最高のアルバムを史上最高の音質で!

 

 

20世紀日本音楽史上、ゆるぎのないNo.1の地位を築いた大名盤。永遠のロングセラー、通称「ロンバケ」。

 

ロンバケ発売30周年を記念して、アニバーサリーエディションが発売。。今回は状態のよいオリジナルマスターを発掘しリマスタリング。さらにボーナスで3曲(未発表テイク)収録。史上最高のアルバムを史上最高の音質でパッケージ!

 

   ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

 

アバ・ゴールド Original recording remastered 

 

 

 

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作詞コラム 諸先輩に学ぼう!時代を意識すると作品って変わる?

お疲れ様で~スのトミー爺です。

今日も作詞の話にお付き合いくださいね。

 

 

今回は「諸先輩に学ぼう!時代を意識すると作品って変わる?」について一緒に考えてみましょう。

 

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ヒット曲と時代って関係あるの?

 

過去のヒット曲をチェックして行くと「なんでこんな曲がヒットしたの?」という疑問が出てくる時ってありませんか?

 

今、聞くと「なんでこの曲ってヒットしたの?、、、」と思う作品沢山ありますね。でもヒットしたことは事実で、作詞に携わる者として「なぜあの曲がヒットしたのか?」というところは検証しておいた方が良いと思います。

 

という事で、、

  

誰でも一度聞いたら理解できる言葉 

ある作詞家さんと話をした時に「私は小学生、中学生にも解る言葉を使って作詞をしています。」とおっしゃっていました。

 

それを聞いたときにトミー爺は衝撃を覚えました。

 

だって「小学生、中学生にもわかる言葉」ですよ。

 

それと、こうも言っていました。

 

「都会に住んでいる人ではなくて、田舎に住んでいる小学生、中学生…」に解る言葉、表現を使うようにしているという事でした。

 

これはどういうことなのか?

 

後になって気が付いたんですが、つまりこういう事を言っていたんだと思います。

 

「日本中の老若男女が一度聞いて理解、解る歌詞、言葉じゃないとヒットしづらい…」

 

たとえば町を歩いていて、ふと、、流れてくる音楽に耳を奪われる…

それって歌声、メロディ、サウンド…色々要素があると思いますが、その中で一番聞こえて来るのが「言葉」「歌詞」だと思います。

 

確かにヒット曲を検証していくと難しい言葉、表現、解りづらい言い回しの作品って少ない気もしますね、、

 

例えば、尾崎豊さんの作品を見ても、難しそうな事を言っているようで実は普段使っているような表現、言葉を使っているのが分かります。

 

特に初期の作品はそうかな?

 

作詞する時、肩に力が入り過ぎると、、 


作詞をする時ってどうしても「俺の歌詞は…」「私の歌詞は…」見たいに考えがちですね。

 

人より自分の才能が勝っている事を認められたい…と思うあまりに「難しいテクニックを駆使して歌詞を作り、どうです私の才能って凄いでしょう!」と技巧に走ってしまう傾向に、、、そんな経験ってありませんか?

 

小説は文字を追いながら読んでいくので、難しい表現でも何度でも読み返して理解する事が出来ます。

 

でも歌詞って耳から入ってくる言葉なので、一度聞いて理解できないと馬の耳に念仏状態になってしまいます、、笑い。。

 

そうなると最初に紹介した作詞家さんの「私は小学生、中学生に解るような言葉を使う」とおしゃっていた作詞家さんの言葉には一理あるのかもしれませんね?

 

皆さんはどう思います? 

 

あのヒット曲は時代をキャッチできたからヒットした。

尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」という曲を例に考えてみましょう。

 

歌詞はこんな感じ。

 

www.utamap.com

 

この曲は1971年に尾崎紀世彦さんの2ndシングルとして発売されて100万枚以上大ヒット曲で「作詞:阿久悠さん、作曲:筒美京平さん」のヒットメーカー、両巨匠コンビの作品です。

 

この曲のテーマは「別れ」

 

二人の男女が別れを決断して、一緒に住んでいた部屋を二人で出て、二人でドアを閉める、そして二人で一緒に表札の名前を消す…という内容の歌詞なんです。

 

今の時代で考えると何てことがない行動ですよね。

 

でもこの時代は女性の社会進出が話題になり、1970年代初頭にアメリカや日本ではウーマンリブ運動(女性解放運動)が盛んに取りざたされた時代だったのです。

 

それまでの日本は同じ部屋で暮らしている男女が別れる時、男が先に部屋をでて、女性が部屋の中で見送る…という男社会だったのです。

 

その時代に「一緒に住んでいた部屋を二人で出て、二人でドアを閉める、そして二人で一緒に表札の名前を消す…」と尾崎紀世彦さんに歌わせた。

 

当時で考えると確信的な女性像、恋愛スタイルだったから、当時の女性や若者の指示を集め、その結果、若者のライフスタイルも含め大ヒットしたらしいです。

 

楽家の中でメッセージを書けるのは作詞家だけ 

今時代は物凄いスピードで変化しています。

 

音楽の世界でも同じで歌手、アーティスト達は日々「次はどんなパフォーマンスしよう?」「どんなメッセージを歌えば世の中に響いていくのだろう…」と試行錯誤を繰り返しています。

 

実は音楽家の中でメッセージを書けるのは作詞家だけなんです。

 

つまり詞を担当する作詞家は「今の時代の中でその歌手、アーティストのポジショニング」をどう考えられるのか?

 

それを考えた上で、作詞家には

 

「歌手がこの時代に歌うべき言葉を見つけ出す役目があると思います」

 

情報収集は時代を掴む源だ
  • ある作詞家さんの話。
    その作詞家さんは街に氾濫するファッション誌、情報誌に目を通して、そして気になるページや記事をスクラップしていました。

  • ある作詞家さんの話。
    その作詞家さんは常に街に出て、大勢人が集まる広場で人間観察をしていました。

  • あるアーティストさんの話。
    そのアーティストさんは、時間を見つけて深夜のファミレスに行き、周りの若者たちの会話に聞き耳を立てていました。

 

皆さんも、皆さんらしい情報収集の手段、方法があるはず、、

それを見つけて下さいね。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 【トミー爺のお勧め「阿久悠」さん作品集】 

「作詞家・阿久悠の軌跡 没後10年・生誕80年 完全保存版 単行本」 

シングル総売り上げ6,800万枚。 稀代のヒットメーカーが残した作品情報を可能な限り収録。 時代をとらえ続けた歌謡界の巨人・阿久悠の軌跡が見える音楽ファン必携のデータブック!  

 

   

 

「君の唇に色あせぬ言葉を ~ 阿久 悠 作詞集 1978 Compilation」 

勝手にしやがれ/ピンク・レディー」「ジョニイへの伝言/岩崎宏美」「津軽海峡・冬景色/森進一」「街の灯り/フランク永井」・・・あの大ヒット曲を意外なビッグアーティストがカバーした特別企画!

 

 

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作曲家デモ 採用されやすくなる3つの必殺技を発見

お疲れ様で~スのトミー爺です。

 

トミー爺の経験から「何度も聞いてみたくなるデモは採用される」という持論があって、これって結構当たるんですよね。

 

ではなぜそうなのか?

それを考えてみると3つの要素を発見したんです。

 

  1. もう一度聞いてみたくなるデモ構成
  2. もう一度聞いてみたくなるメロディ構成
  3. もう一度聞いてみたくなるアレンジの演出

 

そう、キーワードは「もう一度聞いてみたくなる」です。 

 

 

デモサイズは腹7分目サイズがベスト

 

トミー爺も普段作曲家から上がってくる作品を聞いていて、もう一回聞きたい…って何度もヘビーローティーションする曲、たまにあるんです。

 

大体、その曲は採用又はキープされているんです。

 

じゃあ何度も聞いてみたくなるデモってどんな感じに作られているのでしょう…

 

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デモ構成は1ハーフが絶妙

丁度良いデモのサイズってあるんでしょうか?

 

「ハイ、ありますよ」

「実は1ハーフがベストなんです。」

 「その理由はリピートしたくなる物足りなさです」

 

1ハーフとは「1番 間奏 サビの繰り返し」たとえばこのようなサイズ。

 

 A (A’) B C (C’) 間奏 (D) C (C’) 

 

1ハーフのデモってメロディの各要素がコンパクトに登場してきて、選び手も聞きたい、確認したいメロディがストレスなく聞けるメリットがあるんです。

 

そして、もう一つ大きなメリットが大サビがあった時も間奏後にすぐ登場出来るのでプレゼンにはもってこいの長さになるのです。

 

「でもトミー爺さん、1番終わって間奏、、そこでカットって事は?」

 

こんな質問が聞こえてきそうですね、、笑い。

 

実は聞き手としては1番が終わって間奏が登場すると

 

「あれっ?大サビがあるのかな?」と思ってくれるケースが多いので案外効果的な構成なんですよ。

 

ただその場合、間奏は4小節から8小節以内でまとめないと逆効果になるので要注意ですよ。

 

デモの勝敗はイントロで決まる 

 

実はイントロって作品デモにとって最も重要なポイントになります。

 

それは「長さ&アレンジ」です。

 

【イントロの長さ】

イントロの長さは4小節から最長でも8小節にまとめましょう。

 

相手は作曲家が作るメロディを聞きたい。

そんな時に滅茶苦茶長いイントロが出てきたらどうでしょう…?。

 

「俺はイントロを聞きたいのではなく、メロディを聞きたいんだ!」

 

という事になり、Aメロが登場してきてもマイナスイメージからスタートすることになります、、これはもったいない…

 

トミー爺もディレクターさんと一緒に曲を聞く時感じるのが「何でここでメロが出てこないの…イントロ長すぎ、、」みたいに思った事が何度もありました。

 

それを聞いているディレクターもなかなかメロディが出てこないので「あれっ?」ってちょっとコケるか「ふざけんなよ…」と言いたそうに顔が曇ります、、笑い。

 

おまけにAメロがいまいちだと、完全に興味がない態度をする事も日常茶飯事…イントロの長さってデモ評価に影響を与えるので要注意ですよ。

 

【イントロのアレンジ】

 

これもかなりデモ評価に影響を与えます。

そこで皆さんに質問!。

 

「ショップの試聴機でお気に入りのCDを探した経験はありませんか?」

 「その時にイントロ頭を聞いて、ハイ、次の曲ってした事ないですか?」

 

これと同じ事がデモを聞く時にも、、かっこよいイントロが登場すると

「おー、この曲期待できそう…」とみんな思います。

 

ライブでお気に入りのイントロが流れたとたん、会場は大盛り上がりするでしょ、、あれと同じでかっこよいイントロを作れる作曲家は採用率はあがります。

 

これは冗談抜きでそう思います。

 

サビを活かすも殺すもBメロが長さが 

選び手ってサビで楽曲の評価を決めることが殆どです。

何故かというと、サビが良かったらCM狙いも出来るでしょ…

 

つまり、作曲家は「サビを効果的に聞かせる事」を意識しなければいけないという事になります。

 

サビに向けて聞き手の意識が集中している時に長いBメロが登場して来たらどうでしょう?

 

早くサビを聞きたいのにBの長さでイライラ…

明らかにサビの印象にマイナスに働くと思います。

 

 

英語でBメロの事を「ブリッジ」と言います。

BメロはまさにAとサビをつなげる「ブリッジ」だと思います。

 

フルサイズのデモは聞いてもらえない

 

聞いてもらえない事はないのですが、聞いてくれるポイントがだいたい1コーラスで、2コーラスに入った所でカットされることが多いです。

 

作曲家としては全部を聞いてもらいたいのは解りますが、例えば、100曲以上集まるコンペでは1曲フルサイズを4分としますね、、

 

4分 x 100曲 = 400分(約7時間)

 

全曲聞いていたら無理ですよね、、

 

そして気をつけてほしいのは、大サビの位置、もし大サビがあって2コーラス終わって間奏後に登場してきた場合、、、

 

もし1コーラスでカットされたら、永遠に「大サビは陽の目を見れない」という事になります。

 

ですのでフルコーラスデモは避けたほうが良いです。

 

ディレクターの千本ノック、針の筵によって鍛えられた

では、トミー爺はなぜそんなに自信満々に 「何度も聞いてみたくなるデモは採用される」と言い切れるのでしょうか?

 

それは作曲家のマネージャーとしての経験からです。

 

最近はファイルをメールで送るプレゼンスタイルが殆どですが、以前はディレクター氏の前でデモを聞いてもらうのが普通でした。

 

その時の経験を紹介させてもらうと、そこにちょっとしたヒントが見え隠れしてきます。

 

実はディレクターさんやプロデューサーがいる前で担当作曲家のデモを聞いてもらう時、本当に「針の筵」に座っているようでした。 

 

ディレクターさんも本人が目の前にいる時は発言に気を使ってくれますが、マネージャーが持参した時は容赦なかった…

 

曲を聞いている時に相手の表情で反応が分かるんです。

 

「トミー爺さん、どの曲もいまいちだな…」などと言って、再度チャレンジさせてもらえればラッキーで、そこで打ち止めってことも何度もありました。

 

その代わりトミー爺が絶対の自信がある時は…

 

「あれっ?トミー爺さん、今回は自信ありげですね、、笑い」こんなやり取りも…そんな針の筵状態で色々勉強させもらったんです。

 

その時に痛感したのが

 

「切り札は相手が欲しい時、聞きたい時に登場させなくてはダメ!!」という事。

 

それが「デモサイズの長さ」だったり、「イントロ」や「メロディ構成」といういう話に繋がって行ったんです。

 

 

 

CM、TVサイズを意識したデモ作り

 

楽曲にCMサイズ、TVサイズってあるのを知っていますか?

 

CMサイズ→10秒、20秒強

TVサイズ→90秒弱

 

ドラマ主題歌狙いの時は70秒デモが常識

 

 

「70秒のデモ」って何?と思われる方も多いと思います。


特にアーティストのシングルCDやアニメソング狙いで作曲するデモテープの時は、これが結構大事なポイントになってきます。

 

その理由は「番組の主題歌、テーマ曲」を狙えるからです。

 

楽曲をプロモーション出来るケースとして「番組の主題歌、テーマ曲」があるのは知っていますね。

 

 

皆さんはこのTV主題歌ってどのくらいの時間数がオンエアーされるのか解りますか?

 

実は「約90秒弱」です。

 

やっと獲得したTVドラマ主題歌、アーティストにとってはこの時間内で最低ワンコーラスは流されないと困りますね。

 

でも、なかなかアーティストさんの作る曲は「そこを狙って作らない」ことが殆どなのでTV用にオリジナルサイズを編集することも日常茶飯事。

 

だからオリジナルを聞いたらTVで流れていた感じと違う…なんてことが出てきます。

 

ただ作曲家が作るデモはそれを狙って作れます。

 

それが「ABCのサイズを70秒で抑える作り方です。」


歌のサビで一番美味しい聞かせ所なのにその前で曲が切られてしまう…

 こんな悲しいことが起こったら、泣いても泣ききれないですからね、笑い

 

イントロ+メロディ70秒=90秒

 

 

そこで制作側が考えることは、イントロからワンコーラス終わりまでの楽曲の長さを70秒から75秒前後に抑えたいと考えるのは当然、という事はそんな楽曲を選んでくる確率が高くなります。

 

 

 あなたが作るメロディのワンコーラスの時間、長さを約70秒くらいに抑える、イントロの長さを約10秒前後を目安としてまとめ上げる。

 

この二つを肝に銘じてデモテープを作ってみてください。

 

レコードメーカーの制作側は

 

「シングルCDの長さを80秒くらいに抑えておいたら、約90秒の中で楽曲の一番美味しい部分はながれるし、もしかしたらサビを繰り返せるかもしれない」

 

その制作者側のニーズを最低でもクリアしているデモはポイント高いのは皆さんわかりますよね。

 

特にアイドル系のシングルコンペ、アニメ系のTVテーマ曲コンペへデモテープを出すときはこのポイントを覚えていると評価が高くなりますよ。

 

 

CMではサビ頭から10秒が使われる

 

もう一つ情報としてお伝えしておきたいのがCMのケース。

 

CMサイズって15秒、30秒の2パターンがあり、それぞれ楽曲が使われるケースが多いですね。

 

そのほとんどの場合、楽曲のサビ頭から使われます。

 

サビ頭から15秒サイズの場合で音楽が聞こえるのは「約10秒」。

後半は会社名などのタイトルコールが入るので楽曲の美味しい所はサビ頭から5~6秒しか流れないという事になります。

 

つまりサビ頭の1フレーズが命って事になりますね

 

ちょっとしたことですが、知っているのと知らないのでは「天と地」の差になるので意識してみて下さいね。

 

 

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プロ作曲家を目指す人の為の「デモ作りの基本」

お疲れ様で~すのトミー爺です。

 

今回は楽曲デモを制作する時、案外見落としているかもしれないポイントを、、これを意識するとデモ作りの目的、目指すところが見えてくるかも…ぜひお付き合い下さいね。

 

楽曲デモは作り手の目的、立場で聞かれ方が違う 

 

みなさんは楽曲デモを作る時にどんな事を考えて作っていますか?

 

殆どの人は自分の作りたいままに作っているのではないでしょうか?
実は楽曲デモは作る人の立場や目的によって作り方、考え方が違っているのです。

 

では作る人の立場、目的って?

  • アーティストのデモ
  • 音楽愛好家デモ
  • プロの作曲家、プロの作曲家を目指す人のデモ 

 

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アーティスト(活動中、目指す人)の作る楽曲デモ 

【現役アーティスト】

 現役のアーティストが作るデモは「本人が一番いいと思うデモで、本人が一番魅力的に表現できていればそれでOK」だと思います。

 

そしてデモを聞く人たちは事務所スタッフ、バンドメンバー、ディレクターやプロデューサー、、つまりその身内のメンバーなので、彼らに自分が伝えたい意図が伝わればOKです。

 

みんな前向きに聞いてくれるはずです。

つまり味方が沢山いるってことかな?

 

【アーティストを目指す人】


 アーティストを目指す人が作るデモは「完璧に、誰もが文句を言ってこれないくらいに作り込む必要があります」。

 

そこで評価されるポイントが「この人が好きか、嫌いか、この人と組むか組まないか?」です。

 

なのでデモを聞いてもらう目的は、あなたの音楽、才能、能力、タレント性、アーティスト性が評価してもらう目的だという事です。

 

選び手はそのデモを聞いて「この人と組むかどうか?」を決める事になるので、だからこのくらいで大丈夫だろう、、、はいけませんよ。

 

自分が出来る限り最高のクオリティで作りましょう。 

 

音楽愛好家の作る楽曲デモ 

 音楽愛好家の作る楽曲デモ、デモというよりは作品ですよね。

自分が一番良いと思う作品を作るのがベスト。

ここでの評価も「好きか?嫌いか?」だと思います。 

 

作曲家(プロ、プロを目指す人)が作る楽曲デモ

作曲家を目指す人が作る楽曲デモは

  • メロディ
  • サウンドメーキング
  • 音楽ジャンル
  • 個性

 

この4ポイントが評価され、聞いてくれる人に「この人組んでみたい」と思わせれるかどうか…そこがポイントになります。

 

「この人に曲を発注すると面白そうな作品が上がってきそう…」

 

と思わせたら勝ちです。

 

プロの作曲家が作る楽曲デモ 

 

プロの作曲家が望まれるデモは、イデアがある楽曲制作能力がポイントです。

 

色んなアイデアを駆使してクライアントが望んでいる曲をプレゼンできるのか?

 

又はあなたの作るデモを聞いて「この曲頂き!」と言わせられるか?

 

そこがポイントです。

 

 プロの楽曲デモはメッセージを伝える手段 

 

 先ほども書かせてもらった様に好きに作るのではなく、課題、クライアントの持っている曲のイメージにそって作曲出来る能力、センスが必要になります。

 

プロの作曲家に必要な3つの要素

楽曲デモはそれっぽく? 

「それっぽく」?何それ??って感じですよね。 

 

例えば、デビュー楽曲を探している新人アーティスト「ドリコム」がいます。

 

そのプロデューサーから

 

「うちの「ドリコム」のデビューコンセプトは洋楽テイストのあるJ-POP、R&Bなんだよねー」

 

「そーだなー日本で言えばドリカムの若いバージョンかな?」

 

と言われたとします。

 

皆さんだったらどうします?

 

「…っえ?洋楽テイスト?J-POP、R&B?って何だ?????」

「ドリカム??若いバージョン??どうしたらいいんだー?」

 

っなてことになってしまいませんか(笑い)

 

今回の発注は若いドリカムがコンセプト 

 重要なのはドリカムと言われても沢山ヒット曲がありますよね…作曲家としてドリカムのどの曲にターゲットを絞るのか?合わせるのか?

 

  • 発注側がどんなイメージを持っているかを考える。
  • イメージを絞り込んで自分らしいアプローチを考える。


ただし、ここが重要なポイント。

発注側は「ドリカムそのまんま…」は求めていません。

 

目的は新人アーティストにドリカムの○○なエッセンスをいれたい
という事なのです。

  • メロディ

    ドリカムのメロディそっくりに作る必要はないです。ドリカム節ってボーカルの吉田さんの「声」「歌唱力」があって、初めて活きてくるメロディだと思います。

    今回、発注されたアーティストはどんな特徴を持っている人たちなのか?それをあなたなりに考えて絞り込んでください。

    必要なのは「ドリカムの持っている匂い」です。



  • ジャンル

    発注コンセプトが「若いドリカム」という事なので、演歌、フォークはないですよね。

    次にベタな歌謡曲も無いと思います。

    そうすると

    ・スケール感があって洋楽の匂いのするJPOP
    ・リズムが跳ねている  

    みたいな事が想像できます。

    スケール感とは

    この新人アーティストの目指すライブイメージが地下アイドルのように狭いライブハウスで演奏しているのではなくドーム、アリーナクラスの会場で演奏できるようなスケール感のある曲。

    洋楽の匂いがするJPOPとは

    ただの歌謡曲ではなく洋楽のエッセンスが入っている楽曲という事になります。

    つまりこう考えて行くと、洋楽をかなり聞きこんで、自分なりのアイデアポケットに入れ込んでおかないとこのようなコンペ、発注には太刀打ちできない事になりますね。



  • サウンド

    デモのサウンドの作り方は「本物ではなくて良いので、それらしく聞こえて来る音つくり、ミキシング」が出来ればOKです。

    R&B風な発注だったらR&B風のサウンドメーキングが出来る…みたいに、そのサウンドの特徴を具現化できる能力が必要になります。

    そう考えても洋楽や邦楽、色んな音楽を聞きこみ、自分でも作れるようになるのが必要かも…

 

デモのクオリティはどのくらい?デモはあなたの代弁者 


 トミー爺がよく受ける質問で

 

「トミーさん、デモはどのくらいのクオリティで作れば良いのですか?」

 

「打ち込み(メロディがインスト、楽器メロ)でも良いのですか?」

 

こんな質問を受けることが良くあります。

 

 その時はトミー爺はいつも

 

「アカペラ、弾き語りなど、どんな形でもOKだよ」

 

と答えるようにしています。 

 

「ただし皆さんのデモテープで伝えたいメッセージを相手にしっかりと伝えられるのなら…」というコメント付きでね…(笑い)。

 

例えば、あなたの作った楽曲デモがプロのコンペ(楽曲選考の場)に参加した事を考えてみて下さい。

 

その選考の場にあなたが同席して

 

「この楽曲はこういうコンセプトで作りました…」

「このデモは完璧では無いけどそれを差し引いて聞いて下さい…」

 

などと審査員の前で直接コメントが出来る状況だったらよいのですが、殆どのケースは楽曲デモだけが「まな板?に乗り」在るがままの状態で聞かれて評価、判断されてしまいます。


つまりこの事で解る事は伝えたいメッセージが楽曲デモで表現されていないとNGという事ですよね。


先ほど、デモは「アカペラ、弾き語りなど、どんな形でもOKだよ」と書かせてもらいましたが「アカペラ」でヘビーメタルやR&Bが表現できないですよね。もちろん「弾き語り」でもハードロックは表現できないはず。

 

そうなるとデモでロック風やR&B風のサウンドを作れないとNGという事です。それだけのクオリティが求められるという事です。 

 

過去の洋楽、邦楽ヒット曲を知らないと太刀打ちできない 

色んな作曲家さんを見てきて音楽を知っている作家さんは大成するとトミー爺は思っています。

 

コンペの課題に対して、どんなアイデアを入れ込むのか?

 

イデアを入れ込むためには、その音楽を経験、体験していないとアイデアは出てきません。

 

一度も聞いた事がない音楽のアイデアは逆立ちしても出てこないはずです。


ぜひ、

  • 1960年代からの洋楽ヒットシーン
  • 1960年代後期からの邦楽ヒットシーン

 

を聞いて、どんどんアイデアポケットに詰め込んでいって下さいね。

 

そうすると必ず花開くときがきますよ。

 

 

 

【お勧めの洋楽アーティスト。】

 

エアーサプライはメロディのアイデアの宝庫だと思います。

 

 

ビートルズは現代ポップスの発祥のルーツです。

 

 

ABBAは楽曲、サウンド制作のアイデアの宝庫

 

 

 

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