Chapter 2 詞先で作詞をしてみよう
お疲れ様で~すのトミー爺です。
さあ!この章からは実際に詞を書く事にチャレンジしてみましょう。
この記事の概要
まず、思い出してください。
前回、駆けだし作詞家の泉ちゃんとのやり取りにあった詞先で作詞する、、、という事、、、
sakunaro-dojo.sakushisakkyoku.com
ここでのトミー爺と泉ちゃんのやり取りにあったように、詞先は曲の構成や作詞の基本を勉強するには持って来いの作詞勉強法だという会話になっていましたね。
詞先である程度書けるようになると曲先での作詞が楽に簡単に出来るようになります。
メロディがない分、物語の作り方や言葉の選び方、表現力の自由度があり、色々とチャレンジできるのは詞先の強みです。
まずは自由に書く事からスタートして、徐々に「作詞のかたち、決まり」に詞をあてはめて行く勉強していきましょう。
最初は詞を書く事に慣れよう
ある日、渋谷にある「さくなろ作家事務所」ではトミー爺がうとうと昼寝をしている、、そこに泉ちゃんが登場。
泉
「おはようございま~す、泉で~す」
「トミーさんいますか?」
陽の当たる窓際のソファーでうたた寝をしているトミー爺を発見。
泉
「トミーさん、また寝ているんですか?」
トミー爺
「アー、、、、泉ちゃんか、、、」
「いい天気だよね、、ついうとうととさ、、、」
泉
「トミーさんは呑気でいいですね!!」
トミー爺
「そうそう、、呑気は損気、、なんちゃって。。」
「ところで泉ちゃんどうしたの?詞出来た?」
泉
「一応書いているんですけどね、、」
トミー爺
「どれどれ、、、」
作品を見てひとこと、、、
「泉ちゃん、1コーラスしか書けていないね、、」
泉
「えっ? 一番だけじゃだめですか?」
トミー爺
「だって通常の曲って2ハーフあるでしょ、、」
「1コーラスだと曲にならないと思うよ。。。」
「まずはフルコーラス書き上げる習慣をつけないと、、、」
泉
「そういえばそうだよね、、」
「2ハーフだよね、、出来るかな?チャレンジしてみるね」
皆さん、こんな経験ってありませんか?
でも、最初はみんなそうです、、書けない事で躓くよりも、詞の内容は後で追い込めるので、まずはフルコーラス書き上げる習慣をつけるようにしてください。
まずは内容云々というよりは、最後まで書ききる…と言う事に集中するという事ですね。
ただ、一つ意識してほしいのが「2ハーフ」の形は必ず守る。
「2ハーフ」については下のブログでチェック。
sakunaro-dojo.sakushisakkyoku.com
それだけでいいです。
まずは書く事に慣れましょう。
1番は書けるけど、2番が書けない…
あれから数日たって「さくなろ音楽事務所」では、またまたトミー爺はウトウト、、、そこに泉ちゃん登場。
泉
「おはようございま~す、トミーさんは?」
トミー爺
「ファ~ィ。。ここだよ!!」
泉
「また寝てましたね、、」
トミー爺
「どう、詞書けた?」
泉
「それが、、1番は書けるけど、2番が書けないんですよ」
トミー爺
「そーか、、、良くある良くある。。」
泉
「えー?みんなそうなんですか?」
トミー爺
「そうそう、、そういう人多いよ」
「みんなテーマ、ストーリーをよく考えないで書き始めるからね、、」
泉
「テーマ?、、ストーリーってなんですか?」
作詞設計図を作ってから作詞をしてみたら?
一番は書けて2番が書けない…そんな人、、実は多いんです。
その原因は
- テーマを絞り込まないで作品作りをする
- ストーリーがちゃんと考えられていない
- 登場人物のキャラクターが熟考されていない
など、色々あります。
今までは「書く事に慣れましょう」という事で作詞をしてきましたね。
もし2番が書けない…と感じるようになった時が次のステップに進むタイミングだと思います。
作詞の仕方には色んな方法があるのですが、トミー爺が推奨するやり方として「作詞の設計図を作って作品つくりをする」、、、
次からはそんな方法を紹介させて下さいね。
お楽しみに…
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【トミー爺のお勧め本】
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