作詞家,作曲家になろう!さくなろ道場

作曲家、作詞家を目指す君へ。現役マネージャーが教える作品創りのコツ、裏ワザ、一般常識などなど…誰も教えてくれなかった情報満載です。

プロ作曲家を目指す人の為の「デモ作りの基本」

お疲れ様で~すのトミー爺です。

 

今回は楽曲デモを制作する時、案外見落としているかもしれないポイントを、、これを意識するとデモ作りの目的、目指すところが見えてくるかも…ぜひお付き合い下さいね。

 

楽曲デモは作り手の目的、立場で聞かれ方が違う 

 

みなさんは楽曲デモを作る時にどんな事を考えて作っていますか?

 

殆どの人は自分の作りたいままに作っているのではないでしょうか?
実は楽曲デモは作る人の立場や目的によって作り方、考え方が違っているのです。

 

では作る人の立場、目的って?

  • アーティストのデモ
  • 音楽愛好家デモ
  • プロの作曲家、プロの作曲家を目指す人のデモ 

 

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アーティスト(活動中、目指す人)の作る楽曲デモ 

【現役アーティスト】

 現役のアーティストが作るデモは「本人が一番いいと思うデモで、本人が一番魅力的に表現できていればそれでOK」だと思います。

 

そしてデモを聞く人たちは事務所スタッフ、バンドメンバー、ディレクターやプロデューサー、、つまりその身内のメンバーなので、彼らに自分が伝えたい意図が伝わればOKです。

 

みんな前向きに聞いてくれるはずです。

つまり味方が沢山いるってことかな?

 

【アーティストを目指す人】


 アーティストを目指す人が作るデモは「完璧に、誰もが文句を言ってこれないくらいに作り込む必要があります」。

 

そこで評価されるポイントが「この人が好きか、嫌いか、この人と組むか組まないか?」です。

 

なのでデモを聞いてもらう目的は、あなたの音楽、才能、能力、タレント性、アーティスト性が評価してもらう目的だという事です。

 

選び手はそのデモを聞いて「この人と組むかどうか?」を決める事になるので、だからこのくらいで大丈夫だろう、、、はいけませんよ。

 

自分が出来る限り最高のクオリティで作りましょう。 

 

音楽愛好家の作る楽曲デモ 

 音楽愛好家の作る楽曲デモ、デモというよりは作品ですよね。

自分が一番良いと思う作品を作るのがベスト。

ここでの評価も「好きか?嫌いか?」だと思います。 

 

作曲家(プロ、プロを目指す人)が作る楽曲デモ

作曲家を目指す人が作る楽曲デモは

  • メロディ
  • サウンドメーキング
  • 音楽ジャンル
  • 個性

 

この4ポイントが評価され、聞いてくれる人に「この人組んでみたい」と思わせれるかどうか…そこがポイントになります。

 

「この人に曲を発注すると面白そうな作品が上がってきそう…」

 

と思わせたら勝ちです。

 

プロの作曲家が作る楽曲デモ 

 

プロの作曲家が望まれるデモは、イデアがある楽曲制作能力がポイントです。

 

色んなアイデアを駆使してクライアントが望んでいる曲をプレゼンできるのか?

 

又はあなたの作るデモを聞いて「この曲頂き!」と言わせられるか?

 

そこがポイントです。

 

 プロの楽曲デモはメッセージを伝える手段 

 

 先ほども書かせてもらった様に好きに作るのではなく、課題、クライアントの持っている曲のイメージにそって作曲出来る能力、センスが必要になります。

 

プロの作曲家に必要な3つの要素

楽曲デモはそれっぽく? 

「それっぽく」?何それ??って感じですよね。 

 

例えば、デビュー楽曲を探している新人アーティスト「ドリコム」がいます。

 

そのプロデューサーから

 

「うちの「ドリコム」のデビューコンセプトは洋楽テイストのあるJ-POP、R&Bなんだよねー」

 

「そーだなー日本で言えばドリカムの若いバージョンかな?」

 

と言われたとします。

 

皆さんだったらどうします?

 

「…っえ?洋楽テイスト?J-POP、R&B?って何だ?????」

「ドリカム??若いバージョン??どうしたらいいんだー?」

 

っなてことになってしまいませんか(笑い)

 

今回の発注は若いドリカムがコンセプト 

 重要なのはドリカムと言われても沢山ヒット曲がありますよね…作曲家としてドリカムのどの曲にターゲットを絞るのか?合わせるのか?

 

  • 発注側がどんなイメージを持っているかを考える。
  • イメージを絞り込んで自分らしいアプローチを考える。


ただし、ここが重要なポイント。

発注側は「ドリカムそのまんま…」は求めていません。

 

目的は新人アーティストにドリカムの○○なエッセンスをいれたい
という事なのです。

  • メロディ

    ドリカムのメロディそっくりに作る必要はないです。ドリカム節ってボーカルの吉田さんの「声」「歌唱力」があって、初めて活きてくるメロディだと思います。

    今回、発注されたアーティストはどんな特徴を持っている人たちなのか?それをあなたなりに考えて絞り込んでください。

    必要なのは「ドリカムの持っている匂い」です。



  • ジャンル

    発注コンセプトが「若いドリカム」という事なので、演歌、フォークはないですよね。

    次にベタな歌謡曲も無いと思います。

    そうすると

    ・スケール感があって洋楽の匂いのするJPOP
    ・リズムが跳ねている  

    みたいな事が想像できます。

    スケール感とは

    この新人アーティストの目指すライブイメージが地下アイドルのように狭いライブハウスで演奏しているのではなくドーム、アリーナクラスの会場で演奏できるようなスケール感のある曲。

    洋楽の匂いがするJPOPとは

    ただの歌謡曲ではなく洋楽のエッセンスが入っている楽曲という事になります。

    つまりこう考えて行くと、洋楽をかなり聞きこんで、自分なりのアイデアポケットに入れ込んでおかないとこのようなコンペ、発注には太刀打ちできない事になりますね。



  • サウンド

    デモのサウンドの作り方は「本物ではなくて良いので、それらしく聞こえて来る音つくり、ミキシング」が出来ればOKです。

    R&B風な発注だったらR&B風のサウンドメーキングが出来る…みたいに、そのサウンドの特徴を具現化できる能力が必要になります。

    そう考えても洋楽や邦楽、色んな音楽を聞きこみ、自分でも作れるようになるのが必要かも…

 

デモのクオリティはどのくらい?デモはあなたの代弁者 


 トミー爺がよく受ける質問で

 

「トミーさん、デモはどのくらいのクオリティで作れば良いのですか?」

 

「打ち込み(メロディがインスト、楽器メロ)でも良いのですか?」

 

こんな質問を受けることが良くあります。

 

 その時はトミー爺はいつも

 

「アカペラ、弾き語りなど、どんな形でもOKだよ」

 

と答えるようにしています。 

 

「ただし皆さんのデモテープで伝えたいメッセージを相手にしっかりと伝えられるのなら…」というコメント付きでね…(笑い)。

 

例えば、あなたの作った楽曲デモがプロのコンペ(楽曲選考の場)に参加した事を考えてみて下さい。

 

その選考の場にあなたが同席して

 

「この楽曲はこういうコンセプトで作りました…」

「このデモは完璧では無いけどそれを差し引いて聞いて下さい…」

 

などと審査員の前で直接コメントが出来る状況だったらよいのですが、殆どのケースは楽曲デモだけが「まな板?に乗り」在るがままの状態で聞かれて評価、判断されてしまいます。


つまりこの事で解る事は伝えたいメッセージが楽曲デモで表現されていないとNGという事ですよね。


先ほど、デモは「アカペラ、弾き語りなど、どんな形でもOKだよ」と書かせてもらいましたが「アカペラ」でヘビーメタルやR&Bが表現できないですよね。もちろん「弾き語り」でもハードロックは表現できないはず。

 

そうなるとデモでロック風やR&B風のサウンドを作れないとNGという事です。それだけのクオリティが求められるという事です。 

 

過去の洋楽、邦楽ヒット曲を知らないと太刀打ちできない 

色んな作曲家さんを見てきて音楽を知っている作家さんは大成するとトミー爺は思っています。

 

コンペの課題に対して、どんなアイデアを入れ込むのか?

 

イデアを入れ込むためには、その音楽を経験、体験していないとアイデアは出てきません。

 

一度も聞いた事がない音楽のアイデアは逆立ちしても出てこないはずです。


ぜひ、

  • 1960年代からの洋楽ヒットシーン
  • 1960年代後期からの邦楽ヒットシーン

 

を聞いて、どんどんアイデアポケットに詰め込んでいって下さいね。

 

そうすると必ず花開くときがきますよ。

 

 

 

【お勧めの洋楽アーティスト。】

 

エアーサプライはメロディのアイデアの宝庫だと思います。

 

 

ビートルズは現代ポップスの発祥のルーツです。

 

 

ABBAは楽曲、サウンド制作のアイデアの宝庫

 

 

 

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