お疲れ様です。
今回は「作品直し」と「作品の品質保証」について書かせてもらいますね。
この記事の内容は
作詞コンペであなたの作品が選ばれたとします。
「やったー!」って小躍りしますよね、、、、
ただ、作詞家としては下記の2点を意識しておいてほしいかな、、
- そのままオリジナルの詞でOKが出るのか?
- 作品直しの依頼が来るのか?
もちろんあなたが書いた作品のまま採用になるケースも多いです。
しかし、「〇〇の所を修正してもらえますか?」という依頼も多いのが現状です。
以前、現実にあった話を紹介させてもらいますね。
アニメ系の作品募集でテーマ、コンセプトでいくつかキーワードが提示されていました。
そのキーワードに沿った作品作りを要求されていたんです。
しかし、採用された作品への「直し依頼」が届きました。
その内容が
「この内容からキーワードを使わない方向で修正できますか?」
という、発注時からすると真逆なリクエストでした。
察するに、ほかに採用されている作品と一緒に並べてみると「キーワードを駆使した作品が多くなった」その為に別方向のアプローチが欲しくなり、今回のリクエストが来た。
という事だと思います。
「なんで、キーワードを使ってと言っていたじゃないですか!」
と怒る前に修正をしなければ採用にならない…と言う事なので、当該作詞家さんは見事に直しをされて採用になりました。
このように「作詞の直し」「理不尽な直し」ってよくある事なんです。
ではそれに対応するために作詞家が考えなければいけない事は?
歌詞直しは必ず来る、、それを予測した作品提出の仕方
では、なぜ?作品直し依頼をされるのか?
皆さんはどう思いますか?
例えば、新しい家具を買ったとします。
運送屋さんが家具を運んできて、ベストの位置と思える場所に設置しました。
ところがあなたは微調整を依頼、、、
「すみません、もう少し左に、、、」
「そうそう、もう少し前、、OK」
つまり作品直しってこういう事なんです。
あなたの作品に相手の考えが入ってくる
- 運送屋さんがベスト位置と思い設置、、あなたの提出作品
- あなたのイメージと違って微調整、、 相手の意思が入る
つまり、作品直しって、、
あなたが提出した作品は概ね良い。
だけど、今回の企画、歌手の見せ方を考えると修正をしてほしい…
と言う事だと思ってください。
直しが入ってくる予測と隙間
以前、トミー爺が担当していた作詞家さんは「相手はここは修正依頼してくるな…」というところは予測して作品作りをしていました。
そして、そこが修正依頼が来ても、代替えのアイデアもしっかりと考えていたので、ほぼ1回の直しでOKが出ていました。
つまり作詞家さんは直しが入ってくる前提での作品作りをしていたという事になります。
これは熟練しているからこそできる技かもしれませんが、皆さんも「作品直しが来る…」という前提での作品作りをするのも良いと思います。
自分印(じぶんじるし)を押せる作品
ちょっと分かりづらいかもしれませんが、工場が出荷前に行う検査、その後に検査終了の「印」を押しますね、、
こんなイメージで考えると分かりやすいかもしれませんね
提出作品の品質保証はとっても大事、、
先ほど登場した作詞家さんはこんなことを言っていました。
「提出作品に最低このくらいは書けている…という基準は持っている」
「毎回、私の作家印を押した作品を提出するようにしている」
「しかし、そこに相手の考え方が必ず入ってくる、、」
「だから書きすぎてもダメなんですよ、、、」
つまり作家の名前は入っている作品だけど、使う側の事情もそこに入ってくるので、そこを予測しながら作品作りをしている…と言う事だと思います。
あなたは何点作品を提出しますか?
自分の基準で
- 100点満点の作品
- 80点の作品
- 70点の作品
先ほどの作詞家さんの場合「私の作家印を押した作品を提出、、」と言っていました、、この意味を考えると
- 提出した状態で世の中に出ても恥ずかしくない作品
- しかし作品直しをする「余地」も空けてある作品
という事になりますね。
これは経験を積んでから初めて意識出来る事かもしれません。
でもこういう考え方がある…と言う事を「知っているか、、いないかって作家の成長に相当大きなポイントになるはず」
良かったらトミー爺がこんな事を言っていた…と言う感じで覚えておいてくれるとうれしいですね。
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