Chapter 2 詞先で作詞をしてみよう
お疲れ様で~すのトミー爺です。
今回は作詞する時にストーリーライターになってはいけない…と言う事について一緒に考えてみましょう。
前回の記事をまだチェックしていない人は下記で確認お願いします。
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この記事の内容は
ストーリーライターにはならないで
あれっ?前回のブログで「作詞にはストーリー」が必要、、、って言ってたんじゃないの?
と疑問に思う方も多いと思います。
確かに詞にはストーリーは大事なんです。
でも「荒筋だけが書かれた詞」ではいけない…と言う事なんです。
荒筋だけの詞は何かが足りない
作詞を勉強する時、最初はストーリーを書く事に終始しがちです、、これはこれで一つの通過点として必要な過程なのですが、ただ、そのストーリーを書く訓練の目的は「主人公の生き様」を書くため。
その為の基礎訓練だという事を意識したうえでストーリーを考えることが必要です。
主人公がどんな生き様をしていくのか?
詞ではその生き様がリスナーの共感を得てヒットしていくのだと思います。
その為に必要な要素としてストーリーがあるという事を意識して作詞をするようにしてください。
ハラハラ、ドキドキのドラマには主人公の生き様が…
ドラマや映画を観ていて「ハラハラ、ドキドキ」する作品って面白いですよね、、
でもここで一つ考えて見たいのは、視聴者って「ハラハラ、ドキドキ」するストーリーが面白くて作品を見ているのでしょうか?
もちろんそれもあると思うのですが、実はその難事件を乗り越えて行く主人公の姿に共感しながら、作品を見ているのではないでしょうか?
例えば、難事件を一つクリアした主人公、でも予告編でまた難事件が次々に起こる、、、
そうすると視聴者は
「どうやって乗り越えるの?」
「えー、大丈夫?」
「〇〇ちゃん、頑張って!」
と応援しますね、、この視聴者が主人公の生き様を応援、共感する詞を書ける事が作詞には重要なポイントだと思います。
生きたストーリーを書く為のStep by Step
まず最初に意識する事はしっかりと「テーマ」を考え抜く事がポイントです。
次に必要なのはその「テーマ」をより分かりやすく、リスナーに共感しやすくするための登場人物やストーリーを考えて行く。
ブレないようにテーマを絞り込もう
まず、ここが曖昧だったらダメなのでしっかりと「何を伝えたいのか?」を考え、絞り込んでください。
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そこは、モノ作りと同じだと思います。
例えば、カップ麺を例にすると
「誰でも簡単にお湯を注げば食べられる美味しいラーメンを作りたい」
これが作詞でいうテーマの部分になります。
ではどうやったらそれが実現できるのか?
- 麺をどうやって作ればよいのか?
- 容器の形状を考える
- 具をどうするのか?
- etc
この部分を考える事が製品を完成させるために必要なストーリーです。
「誰でも簡単にお湯を注げば食べられる美味しいラーメンを作りたい」
というテーマ、これが「ぶれない様」にストーリーを作っていく事が大事なポイントですね。
最初はストーリーを意識して書く
このストーリーを書く訓練は最初に書いたように「基礎練習」にあたる部分だと思います。
ですので、テーマをぶれない様に書く事を頭に置いてストーリーを書きあげる練習をしてください。
そのうちにだんだんその作業に慣れてくるはず、、その時が次のステップに移るタイミングです。
慣れてきたら熟考して一気に書き上げる
その作業に慣れてきたら、一度、一気に書き上げてみて下さい。
その時にこれまで勉強して来た「ストーリーを考える」という事が活きてくるはず。
、、というのも、作品を見直した時に「この書き方だと分かりづらい」と気づけるようになっているからです。
それが見えたら、修正をして、そしてまたチェック。
この作業を繰り返せるようになると生きた作品が書けるようになるはずです。
ただし、この域まで来るためには相当時間がかかると思いますが、日々の一歩一歩の積み重ねで必ず出来るようになるので、諦めないでチャレンジ続けて下さいね。
まだまだ続きます。
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