作詞家,作曲家になろう!さくなろ道場

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作詞メソッド 案外見落す、テンポと行数、文字数の関係って?

お疲れ様で~すのトミー爺です。

 

今回は、作詞の作品構成についてもう少し詳しく掘り下げてみましょう。

ポイントは「テンポと行数、文字数の関係」です。

 

よろしくお付き合いくださいね。 

 

 この記事の目次、概要は 

 

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Step 1. 作品の構成を知ろう

 

【トミー爺の1ポイントアドバイス「知っ得情報」】

 

  • J-popの作詞はフルコーラス36行。
  • 演歌の場合は1コーラス6行。

 

J-pop(詞先)の基本は36行

 

東京、渋谷にあるトミー爺のオフィス「さくなろ音楽事務所」に泉嬢が颯爽と登場する。 

 

 

泉    

「おはようございます。泉で~す」
「トミーさんはいますか?」

 

トミー爺 

「オー!泉ちゃんか、、おはよう」
「詞の構成直し出来た?」

 

「パーフェクト!」
「ちゃんと2ハーフ意識してABC構成にしてきたよ」

 

トミー爺 

「どれどれ、、パーフェクトね、、、」
     
  作品を読みながらだんだん眉間に小じわが現れてくる…

 

泉    

「トミーさん、ちゃんとABCに分かれているでしょ」
「どうよ、どうよ、、、、」

 

トミー爺 

「泉ちゃん、2ハーフ構成になっているのは認める」

 

泉    

「でしょ、、でしょ、、」
「???、、えっ? なんか変だった?」

 

トミー爺 

「泉ちゃん、行数が多いよ」
「昨日、1コーラスA4行、B2行、サビ6行が基本」
「2ハーフで36行って勉強したじゃない…」

 

泉    

「あれっ?そうだっけ?」

 

あれっ?もう忘れたの泉ちゃん…笑い

 

 

 

なぜ?作詞基本は36行なのか?その訳 

 

以前のブログでも紹介させてもらった2ハーフ構成の行数、36行ですが実はそれには根拠があるんです、、、。

 

 

楽曲は4名のクリエーターによって作られる…と言う事を紹介させてもらいましたが、その中の「作曲家さんとのコラボ」「行数が影響を与える」のです。 

 

sakunaro-dojo.sakushisakkyoku.com

 

作曲家は一行に何小節割り振るかを考える 

 

詞先の場合ですが、作詞家が最初に詞、構成を作ってそれに合わせて作曲家がメロディをつけます。

 

その時に作曲家が行う最初の作業がポイントです。

 

 

1コーラスの行数のイメージはこんな感じかな?

 

 

4行(A)

   〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇    
 〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇
 〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇
 〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇

 

2行(B)

 〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇    
 〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇

 

6行 (C)

  〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇   
  〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇
  〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇
  〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇
  〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇
  〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇

 

作曲家さんはこの詞、構成を見て「1行に何小節を割り振るか?」それを最初に考えます。

 

通常は2小節が一般的で、4行あるので

 

一行、2小節 x 4行  =  8小節

 

Aは8小節で作られる事になります。

 

その流れで行くとBは4小節、サビは12小節になりますね。

 

(通常、基本小節単位は4小節が基本になります。)
(4小節、8小節、12小節、16小節のように4の倍数が基本)

 

ところがAが4行→5行で作られていたとします。

 

そうすると作曲家は4の倍数で考えると

  • 5行を8小節にまとめるか?
  • 10小節でメロディをまとめるか?

 

この2択になり、

  • 後者はフレーズのまとめ方が難しく
  • 前者は1小節に詰め込まれる文字数が多くなる、
    つまり細かい音符でアプローチする事になります。

 

このように考えると行数って大事なのが分かりますね。 

 

 

泉    

「なるほど、、作曲家さんとの関係があるのね…」

 

トミー爺 

「そういう事だな…泉ちゃん」

 

泉    

「トミーさん ほかに何か気になった所ある?」

 

トミー爺 

「一行の文字数も多いかも…」

 

泉    

「文字数も?」

 

作曲家は「1小節に何文字入れ込むか」を決める

 

行数と小節数の関係と同じで1行の文字数もメロディ作りに影響を与えます。

 

例えば、先ほどの例を使って説明すると

 

 〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇  13文字

 

この行は13文字で構成されていますね、1行が2小節なので

 

1小節目「〇〇〇〇〇〇」 2小節目「〇〇〇〇〇〇〇」

 

1小節には下記のような文字数になります。

  • 4分音符で4文字
  • 8分音符で8文字
  • 16分音符で16文字

 

もし、1小節に10文字入れようとするとかなり早口メロディ、譜割りになります。

 

という事で1行の文字数が多いと早口言葉の曲になる可能性も…

 

歌詞の長さ、行数とテンポの関係 

 

 

泉    

「なるほどね、、」
「私の詞ってかなり早口の曲になるって事か、、」

 

トミー爺 

「アップテンポだとそうなるけど、スローならOKかも?」

 

泉    

「何それ?テンポって?」

 

 

 

 

曲のテンポを大きく分けると

  • アップテンポ
  • ミディアムテンポ
  • スローテンポ

の3種類に分けることが出来ます。

 

歌詞の行数はテンポ、速さで変わるって知ってた?

 

今回勉強した36行詞はミディアムテンポを基準として、それ以外の速さのテンポで多くなったり、少なくなります。

そこで覚えておいてほしいのがシングル曲の曲の長さについて

 

j-popの楽曲→ 3分30秒くらいから4分強~長くても5分以内です。

 

これは楽曲の長さが5分を越えるとオンエアーされづらくなったり、印税が2曲分の計算になったり、色んな要素があるのですが、これはまた別で紹介させてもらいますね。

 

  • アップテンポ曲で5分以内
    テンポが速いので行数を増やしてもOK

  • ミディアムテンポ曲で5分以内
    36行を基本で

  • スローテンポ曲で5分以内
    テンポが遅いので行数は少な目に調整

 

こんな関係性があります。

 

テンポ、速さにで1行の文字数も変化する 

 

これも先ほどの行数の関係と同じです。

 

  • アップテンポの曲1小節の文字数
    テンポが速いので文字数は多目、早口にならないように調整。

  • ミディアムテンポの曲1小節の文字数
    10文字から12文字。

  • スローテンポの曲1小節の文字数
    少な目で調整するか、テンポが遅いので細かいフレーズもあり、その場合多めでもOK。

 

という事で先ほどの泉ちゃんの文字数に関しては、テンポ次第でOKのケースも出てくるってことになりますね。 

 

 

泉    

「なるほどね、、そういう事か?」

 

トミー爺 

「色んなケースがあるんだよ…」

 

泉    

「トミーさん、次はどうしましょう?」

 

トミー爺 

「この詞を今日勉強した事を活かして直してごらん」

 

泉    

「ラジャー! バーイ!」

 

トミー爺 

「ラジャー、、、、、 バーイ、、、、って?」
「フ―――――ッ、、、、」

 

 

 

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