お疲れ様で~すのトミー爺です。
「作曲デモは1コーラスでOK、、」どうでしたか?
以外に気が付かない所だったのでは?
さて、今回はドラマ主題歌、アニメ主題歌コンペで役に立つ「デモの分数」について紹介させてもらいます。
今回の記事の内容は
まずは前回のブログの内容をチェック
sakunaro-dojo.sakushisakkyoku.com
作曲デモは90秒サイズを狙って作れ
実は作曲家のデモ制作で「暗黙のルール」ってあるんですよ。
- キーレンジの設定
- デモ1コーラスの長さ
この二つを意識して作っているとコンペ通りやすくなりますよ。
さて、ある日のトミー爺の事務所での話、、毎度、まいどの試聴会が行われています。
試聴会というよりは針のムシロ状態?
トミー爺
「チャンプくん、デモの90秒ルールって知っている?」
チャンプくん
「なんですか・その90秒って?」
トミー爺
「デモのイントロからサビ終わりまで90秒にまとめる」
「TVのオープニングやエンディングって90秒の尺なんだ」
チャンプくん
「そういえば1番だけしかオンエアーされないですね、、」
トミー爺
「そうそう、サイズが決まっている」
「デモ作りでそこを意識して90秒に収めておく」
「そうすると有利だよ」
チャンプくん
「そうか!」
「だからTVで流れているVerとCDのVerが違っているんだ」
トミー爺
「???そんな曲あったの?」
チャンプくん
「僕が大好きなドリカムの曲でTVで流れているのと」
「CDの構成が全く違っている曲があったんですよ」
トミー爺
「なるほど、それはTVサイズ用に編集していたんだね」
「最初からサイズ合わせて作っておくと良いって事だよね」
チャンプくん
「なるほど、、、、」「プロってそこまで考えてデモを作っているんですね」
ドラマ主題歌、アニメ主題歌用のデモの作り方
先ほどから話題に出ているデモの尺、サイズ。
ドラマ、アニメ主題歌でオンエアーされるのは約90秒。
つまりこの長さを90秒でまとめるってこと
イントロ → A → B → C
ここで肝なのは「ABC」のメロディ部分だけでなく、イントロも含めての90秒という事。
最初のうちは難しいかもしれないけど、いつも意識して作っていると出来るようになるので諦めずにチャレンジだね。
CMタイアップ用のデモの作り方は、サビ頭から12秒が勝負
TVでCMはよく見ますね、、作曲家なら下記のポイントに注目してみて下さい。
- CM頭から音楽だけが流れる秒数
- クライアントのロゴやナレーションの入ってくるタイミング
曲がヒットする大事な要素は「沢山の人に聞いてもらい、曲を好きになってもらう」という事、、
音楽家の立場として、その大事なプロモーションの場としてCMがあるんです。
ただ気をつけたいところは「音楽だけが純粋に聞こえて来る秒数」
実はCMには15秒タイプ、90秒タイプとあります。
- 15秒タイプは化粧品、自動車、洗剤等の映像、インパクト勝負。
- 90秒タイプは保険会社などのストーリー仕立ての構成
アーティスト系の音楽がよく使われるのは15秒タイプが多いかも…
作曲家が狙うとしたら15秒タイプってことかな?
CMタイアップ曲はサビ頭から12秒、3つのインパクトで勝負
そうなると音楽がかかってから数秒が勝負ってことになりますね。
つまり曲作りで大事なポイントとは
このたったサビ頭から12秒の間に上記の3つの要素を入れ込む必要があるんです。
ただ、このパターンが全てでは無いのだけど一つ言える事は
「曲はサビ頭12秒で強烈な3つのインパクトが必要」
という事になります。
チャンプくん
「ひょえー、、12秒の中に3つのインパクト」
「大変だ、、、」
トミー爺
「でも、そのルール?を知っていると、知らない…では」
「違うってことも分かるよね」
チャンプくん
「ラジャー!」
「師匠、僕にもだんだんプロの世界が見えてきました」
「まだまだ修行必要ですね、、、、」
トミー爺
「そうか…でもね、、、」
「まだまだ序の口、、入り口だからね」
チャンプくん
「エーまだあるのですか…」
チャンプくんの修行道はまだまだ続きます。