作詞家,作曲家になろう!さくなろ道場

作曲家、作詞家を目指す君へ。現役マネージャーが教える作品創りのコツ、裏ワザ、一般常識などなど…誰も教えてくれなかった情報満載です。

「イントロで決まる明暗…」〜トミー爺の額に脂汗が 〜

みなさんはデモを作る時にどんな事を考えて作っていますか?
殆どの人は自分の作りたいままに作っているのではないですか?

そこの意識をちょっと変えるだけで採用率や評価が上がる可能性も、、、、

それでは今回もお付き合いくださいね

 

この記事の内容は

アーティストと作曲家を目指す人ではデモの作り方が違う

先ほどの「自分の作りたいままに作っている…」のケース、アーティストを目指す君はそれで問題ないです。

なぜならアーティストが作るデモは「本人が一番良く、魅力的に表現できていればそれでOK」だからです。そこにはテクニックも方程式もいりません、そこに必要なものはそのデモ音源で「あなたが一番輝いている事それが一番大事!」そしてそのデモで協力者(たとえばディレクター、プロデューサー)を獲得できるかがデモの役割や目的になります。

但し、デモがあなたの全てだと評価され、あなたの才能、能力、タレント性、アーティスト性が評価されてしまう、という厳しい一面もそこにはあります。

 

しかし作曲家を目指す人が作るデモはそうはいかない、目的が違ってきます。

あなたが作るデモで一番輝いていなければいけないのは「君自身ではなくてメ
ロディやサウンド…」という事を認識するのが第一歩です。そこが出来ていないとデモは「相手に作家の考えている事(メロディやサウンド)を伝える」という役割を果たせなかった事になります。

作曲家デモ、意外と知られていないデモサイズの重要性

トミー爺は作曲家のマネージャーとして幾度となくディレクター氏の前でデ
モを聞いてもらいました。

実はこれが修羅場で、、デモを持ってきているのが作曲家本人ではないので本当に手厳しい、、かなり辛辣なことを言われます。ただ逆にかなり鍛えられました。

その経験から「切り札は相手が欲しい時、聞きたい時に登場させなくてはダメ!!」という事を痛いほど痛感させられました。

たとえばそんな時に滅茶苦茶長いイントロが出てきたらどうでしょう…?。

ディレクター氏は「どんなメロディなんだろう?どんなサビが出てくるのだろう?」とある意味、期待して待ち構えている。

「今日は自分の担当アーティストにとって最良の楽曲にめぐり合えるかもしれない?」そんな風に思っているかも知れないのに、イントロが長くてメロディがなかなか登場しない、あなただったらどう思います?

 

トミー爺は脂汗が出てきます…何度かありましたよ、、


「俺はイントロを聞きたいのではなく、メロディを聞きたいんだ!早くメロデ
ィを出せ!」という感じで、そして登場してきたメロディが期待外れだった時に直ぐにストップボタンに手が行きました。

 

初公開、デモ視聴時のトミー爺の心の声は意外と必殺テクかも

ここでデモを聴いてもらっている時のトミー爺の精神状態をお伝えしましょう。
以外とそこにデモ作りのヒントがあるかも?

イントロが4小節、6小節、8小節…と進んでいくとディレクター氏の表情に変化が出てくる、、、トミー爺にも冷や汗が出てくる(笑い)

当然ディレクター氏の顔色を伺いながら聞いてもらうのだけれど、イントロが始まって
トミー爺の神頼みが始まる「あともう少しでメロディが出てくるから、そこまでディレクター氏のご機嫌が持ってくれれば…」などと思って、ただただお祈りをするしかない、、

イントロが終わってやっとメロディが登場する。

ディレクター氏の表情に変化が「あっ!まずい表情が暗いぞ…」と思っていたらストップボタンに手が伸びて…万事休すってことになる。

そんな時にはトミー爺は決まって「ちょっとイントロ長すぎだよね…ハッハッハ(汗)」みたいな訳の解らない言い訳をして「次の曲聴いてみてくれない?」と場面転換をする。

最近では直接聞いてもらえる機会ってほぼないのですが、あの経験がものすごく勉強になりましたよ、、

 

イントロで決まるデモ評価ってどんな事?

 

作曲家の皆さんは「たかがイントロでしょう」と思われるかもしれませんが、実はイントロこそ作家の実力と作品への期待度を表現する場所なんです。

 

聞き手はイントロを聴いて、その作家さんの実力とセンスを評価、そしてそのデモが効く価値に値する曲なのか?をそこで判断されます。

 

例えば、ロック系の曲を探しているのにデモが演歌だったら?

皆さんはどうですか?

多分「この曲は違う、、この曲を提出してくる作家さんのレベルって…」という事になりませんか?

ですのでイントロって思いっきり気合い入れて作ってくださいね。

そうする事で採用率は上がります、、多分m、、、笑い。

 

今日のお薦めイントロ

この曲は最初のギターが肝ですね。

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このイントロを弾いた佐橋君のビデオ、面白い、笑い

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今日のお薦めの一枚

小田さんのライブと自己ベスト。

自己ベスト

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メロディの本質だけを聞きとる能力も作詞家には必要

さて今回のテーマは曲先(はめこみ)で詞を書く時に重要な「メロディに合った詞を書く」事について紹介させてください。

メロディから発信される言葉を感じ取れるかどうか?

そこは作詞家のセンス、個性なのでそれを意識した作品創りができるか?

一緒に考えてみましょう。

 

この記事の内容は

メロディが持っているリズムを読み取ろう

メロディには、メロディが持っている性格、年齢、音楽ジャンルがあるという事はお分かりかな?

このビデオを聴いてみて、メロディがなんか語り掛けてきていない?

www.youtube.com

その感じ方って100人いたらみな違うと思う、それが作家さんの個性なんだと思います。

それを汲み取って詞を書く、そこが作家のセンスで一番評価されるところで、ただここがずれてしまうと奇妙で滑稽な歌になってしまうから気をつけよう。

歌う歌手で変化する言葉の世界それが作詞の醍醐味

歌う歌手によっても言葉の使い方、内容が変化するのも作詞の面白さ。

その歌手に詞の内容を合わせていくことが作品創りには大事になってくる。

たとえば清純でさわやかイメージの歌手が唄うミディアムテンポのポップスに、演歌の恨み節みたいな詞がついていても変。また十代のアイドルに直接的に「戦争反対!」見たいな言葉を歌わせるのはミスマッチング…

 

ただし同じ「戦争反対」でも、目線を変えて書くと成立する。

だから作詞って奥が深いんですよ。

ダブルミーニング、身近なことを書いて「実はその後ろに大きなテーマがある…」ような見せ方をしてみるとかも必要なテクニックもありだと思う。

デモからメロディの本質を聞き取る能力も作詞には大事

それとデモからメロディの本質だけを聞きとる能力も作詞家には必要になってくる。
詞を書く題材が「作家のデモ」だった場合に特に気をつけた方が良い。

但し、渡されるデモってある程度世界観が出来ている音源が殆どなのでそれに沿った方向で問題ないけど、たまに音源と発注内容がかけ離れている状況だったら要注意かな…

稀なケースで、作家のデモテープではギターの弾き語りだったから、ほのぼのとした内容の詞をつけたのにアレンジされたらハードロックテイストの曲になってしまった。なんてことも以前はあったので…

歌詞がもたらす編曲家との相乗効果って結構おいしい

作詞家がたんにデモイメージ、印象で詞を考えるのではなくメロディの本質を考えて詞を書き上げる事が出来たら、アレンジャーも「良い詞だねこの詞のこの部分を際立たせるアレンジをしてみようよ…」みたいに作詞家からの逆提案が重要なコラボレーションのきっかけになることも可能です。

このように作詞家としては、可能であればプロデューサーや作品発注者からその楽曲アレンジの方向性や歌う歌手のコンセプトをしっかりと聞いてから作詞できると間違いがないけど、最近は一斉メール発注が多いのでなかなかね、、、、

 

作品キャラクターの研究から誕生したCDデビュー

過去にソングバンクの作詞チームメンバーが勝ち取ったCDデビューも、実は作品
のキャラクターの研究がプラスに転じたケースもある。

現実にプロデューサーから「良く研究していますね…」みたいなコメントもあったくらいだから日々の研究心が勝因だったことは間違いないね、とにかく作品に関する情報は出来るだけ集める努力をしよう。


まだまだ続きます。

 

音楽仕事人のための業界用語辞典

ここでは作家として生活するための基本的な用語を特集していきます。為にな
る事からくだらないことまでいろいろあります。 (笑い)

【ばらす】
さて今回は「ばらす」です。意味としては「しまう」「片付ける」です。
ただ最近では別の使い方も…たとえば「取りやめる」みたいな使い方も…

「使用例」
 「ねえ!そめちゃん(音楽業界では「ちゃん」よばわりされることがよくあ
る)明日の午後一(いち)のスケジュールだけど「ばらして」くれない?悪い
ねえー、この埋め合わせはちゃんとするからさ、、、」こんな風に「スケジュ
ールを取りやめる」という意味で使うのだけれど、埋め合わせされたことは殆
どないけどね(笑い)

今日のお薦めの一枚

今回の記事にも登場したカーペンターズ、彼らのメロディって抑揚があって言葉が自然に浮かんでくる曲が多いのでぜひ普段から訓練と思って聞いてみてください。

 

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作品をチェックするポイントはここだ!

お疲れ様です。トミー爺です、先日書かせてもらった「貴方は第三者の冷静なチェック眼を持っていますか?」チェックしてもらえましたか?

 

まだの人はぜひ下記でチェックよろしくです。

sakunaro-dojo.sakushisakkyoku.com

さて、今回はその続きで作品チェックのポイントを書かせてもらいますね

この記事の内容は

作品をチェックの3つのポイントはこれだ!

さて前号で「冷静な目で作品をチェックする」ということに付いて書かせても
らいましたが、作品チェックのポイントは作品を外の世界?世の中に出す前に再確認する事でかなり重要な儀式?だと思います。

分かりやすく例えると皆さんは友達にあったり、食事に行ったりする時、身だしなみを整えたり、女性だったらメークをしますね、それと同じで自分の手を離れる前の最終確認だと思って下さい。

 

これをするとしないのではかなり違うと思います。

  1. 作品のレイアウトは見やすく書かれているか?
  2. 人物のキャラクター、相対関係はしっかりと表現できているのか
  3. 作品のストーリーはしっかりと書かれているか

最低でもこの3ポイントのチェックをするようにしてください。

1.作品のレイアウトは見やすく書かれているか?

 結構これは大事!せっかくの力作なのに「読み手が読みやすいように、解り易いように」書かれていないとせっかくの作品の素晴らしさが相手に伝わらないと思います。

例えば、何処が「A」で何処が「サビ」なのか?せめて一目見たときに解るように書いくようにしましょう。

歌詞ってただの文字データーではなく、作品だということを忘れないように。

トミー爺がSong Bank会員の作品アドバイスする時にもこのケースがありますよ。

特に気をつけないといけないのは詞先の時。曲先(はめ込み)の時は先にメロディがあるので構成が決まっていることが殆ど、しかし詞先の時は出だしのところが「サビ」なのか?「A」なのか?作詞家の自由なアプローチに任されることが多いので要注意!

それにプラス、読み手が作品を読んだ時にイメージが膨らみやすくなるように、余白、レイアウト、行間、フォント、ぜひ一工夫してみてください。

 

あとCDとかに入っている歌詞カードを見るとセンター合わせに表記されているのってありますね、あれはデザインなので真似をしないように。

あと作詞家が提出した作品をアーティストがそれを見ながら歌を録音します。
読みづらい歌詞だと歌に集中できないですね、、それも作詞家の力量だと思ってしっかりと作りましょう。

2.人物のキャラクター、相対関係はしっかりと表現できているのか

前記事で「書き上げられた作品には作家の頭の中にある、ひょっとして大事な
ポイントが書かれていない…抜けているかもしれない」と書かせてもらいました。

ここでチェックすることは作品の中に「主人公」や「相手」が登場しているときには
「その人と主人公の関係」がしっかりと読み手に解りやすく書かれているのかどうかを必ずチェックしましょう。

ここが駄目だと「誰が、誰に向かって発しているメッセージなのか…」が解らなくなるので要チェック

 

例えば、誰かに恋愛相談したとします。

いきなり「失恋したの…」と相談しても、相談相手は「誰と、、その人ってどんな人?」など相手の状況を知らないと相談にならないですよね、、それと作品も同じです。書く時に読み手に伝わりやすく書けているのか?必ずチェックするようにしてください。

3.作品のストーリーはしっかりと書かれているか

作者の頭の中にある作品の「物語」「ストーリー」は作品の中に読み手に解
りやすく書かれていますか?

これがあるとないとでは選び手の作品に対しての評価にかなりの差が出てきます。

ただ、歌詞って30行ちょっとのボリュームです、そこに「昔々ある所に…」と物語の全てを書き込むことは無理ですね、でも読み手、聞き手には伝わらないといけない…

難しいところですが、逆にそこが作詞の面白さでもあると思います。

 

坂本冬美さんの「また君に恋してる」の映像と歌詞です。

作詞はヤマハ時代の仲間、松井五郎くん。参考になると思いますよ。

www.youtube.com

www.utamap.com

最も重要なのが最初の2行。ここで勝負が決まる!最重要ポイント

導入部が解りにくい小説、映画って難解な作品になってしまうことがある。
詞の場合も同じだと思う、

習字を例にすると、文字の書き出し、最初の一筆がもっとも大事ですね。

 

ヒットする曲ってメロも歌詞も歌いだしが凄く良い!

 

今度意識して聞いてみてください。

音楽仕事人のための業界用語辞典

ここでは作家として生活するための基本的な用語を特集していきます。役に立つやつからくだらないことまでいろいろあります。 (笑い)

【リテイク】
 早い話「作品の直し」のことです。レコーディングスタジオ等でのプレイヤ
ーが演奏したのプレイの事をミュージシャン同士では「TAKE」(テイク)
と言います。たとえば「今のテイク最高だったよ!」みたいな使われ方です。
ジャズのスタンダードで「TAKE5」という曲がありますが、これは5回目
に演奏したプレイが最高と言う意味でこのように曲タイトルにしたのかもしれ
ませんね。それがいつしか演奏だけではなく作品にも使われるようになってき
て、作り直しの事を「リテイク」と使われるようになったと思われます。


「使用例」
 「今回作品サビ頭の部分をリテイクしてもらえないかな?締め切りは○×日
までにお願いしたい」こんな感じに使われます。でもリテイクするって事は採用される可能性があるということですよね、そうなったらワクワクしますね!!


今日のお薦めのアルバム

先程紹介させてもらった作詞家松井五郎くんのベストセレクション。良かったらチェックしてみて

 

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貴方は第三者の冷静なチェック眼を持っていますか?

さて意味深なタイトルでビックリした方もいるのでは?

今回は作品クオリティをアップさせるある行為について書かせてもらいます。
多分これをすると作品クオリティが2~3割はアップできるかも?

この記事の内容は

その想いが伝わるから泣ける

作詞って?たった20行から30行くらいしかない文字量の中に作詞家が書こうと思っている「全ての内容」を書き込めることが出来るのか!ここが重要なポイントですよね

ここでこの「全て」という事がポイントなのですが、限られた文字数の中に物語や伝えたい内容を全部書き込むのはある意味難しいと思います。

ではどうやったら相手に伝わるのか?

まずは自分の思い込みを排除することが必要になる?

分かりやすく言うと「作りての頭の中に書きたい事すべて入っている」はずです。

その状況で作品を書くと、自分の頭の中にある事を省略して作品創りをしてしまう事があります。つまり自分は理解しているので読み手もイコール理解している…そう思い込んで、その前提で書いてします。

そんな経験ってありませんか?

伝えたい思いって、相手に伝わって初めて相手は感動するのだと思います。

 

そこが抜けているとなかなか相手には伝わらない…

 

ただ、そんな状況を改善できる方法があるんです、、それは?

作品をチェックできる冷静なチェック眼を持て

ポイントは「自分の中に第三者的、冷静なチェック眼を持つ」ことが「他人に伝わる詞を書く」事の最初のステップです。

それがどういう事かというのを具体的に説明しましょう。

あなたは作品を書き上げる時にどの様にして作品の構想を練りますか?

当然これから書き上げようと思っている作品について「ストーリー」「登場人物の相対関係」「テーマ」この全てを考えて作品創りに向かっていると思います。

ということは貴方の頭の中には映画のような映像、ストーリーが展開されていると言うことになります。

そこがポイントでもあり落とし穴かもしれません、、

その落とし穴というのはあなたが書き上げた詞は、「作品の文字内容」と作者の頭の中にある「映像やストーリー」がこの二つが合体して一つの完成形になっていることが多い、、…ということは書き上げられた作品には作家の頭の中にあるすごく大事なポイントが書かれていない…抜けているかもしれないということになります。

これはかなり重要なポイントですね。

その作品が作家の手を離れてプレゼンに出された事を考えて見ましょう。

読み手は文字だけ読んで作品を評価する、、しかし書き忘れたある情報がないので作品だけを読んでも貴方の力作を「物足りない内容」と評価してします。

そんな間違いを回避する方法、手段をお教えしましょう。

書き終わったら一晩寝かせ、翌日に作品チェックの習慣を付けよう

それは「書き上げた作品を翌日にチェックする。それも冷静に、頭の中を空っ
ぽにして自分の書いた作品を読む。そして自分が考えていた内容がしっかりと
書き上げられているのかを検証して見てください」これが他人の為に作品を作
ることの第一歩だと思います。

いい例として「深夜に書いたラブレターって後で読むと恥ずかしいですよね…」これと同じで熱くなっている時って周りが見えなくなっている…

時間を空けて作品チェックをするという習慣をつけてください。

音楽仕事人のための業界用語特集

ちょっとしたTea breakです。よく仕事現場で使われる用語の紹介。役に立つ事からくだらないことまでいろいろあります。 (笑い)

【決め打ち】
作品の発注をただ一人の作家に決め込んでその人だけにお願いすることです。
一昔前は発注側が作家の個性、可能性を把握してその作家とマンツーマンで作
品を作っていった時代がありました。またそれが可能なくらいレコードが作
られていてディレクター氏たちが作家を育てていった時代でした。今は殆どの
発注はコンペで行われることが多いです。

「使用例」
 今回○○○のシングルは○×さんで決め打ちでお願いしたい。その代わり「
リテイク」させてもらうことがあるけど良いですか?こんな感じの発注が良く
ありました。

今日のお薦めの一冊

今回は作詞家、阿久悠さん関連の本を紹介。ぜひチェックしてみて

トミーの今日のお薦めの一曲

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作曲コンペ、曲が評価、採用されるってコツがある?

皆さん、コンペで曲が選ばれるシチュエーションって考えた事ってありますか?

なんとなくイメージ出来ているかもしれませんが、多分皆さんが想像している以上にビジネス的な要素が多いんです。

 

今回はトミー爺が曲選考に立ち会った時の事や、自分自身でプレゼン用の楽曲を選ぶポイントについて少し紹介させてください。

 

この記事の内容は

曲が評価されるってどんなことでしょう?

作曲家にとって人に評価されるってどんなことでしょう?
考えたことがありますか?

以前何かで「自分が最高と思える作品をプレゼンしてもなかなか評価されない…そんなことに悩んでいる人はいませんか?」という内容の記事を書いたことがあるのですが、、多分「さくなろマガジン」(トミー爺のメルマガ)だったかな?

これって一番の悩みですよね、作曲する側からすると「真っ暗な闇夜にプレゼン曲を標的もわからないで放り込んでいる」イメージに思えるかもしれません。

でも少し目線を変えてみると貴方の目の前にあった霧が少しだけ開けて来るかも知れません?それも二文字です。二文字変えるだけで大丈夫です。その答えは「自分が最高と…」を「他人が…」に置き換えられればOKです。たったこれだけです

アーティストが見える作品は採用の確率が高い?

ちょっとした発想、目線の持って行き方ですが、提出した作品を評価するのは自分ではなく他人が評価するって事です。

なんか「答え」「突破口」が見えてくると思いません?


たとえばトミー爺がいつも作品をプレゼンする時の事を書かせてもらいます。
契約している作家さんから作品が上がって来た時に、必ず何度か聞きます。

ファイルが正常なのか?音質はベストか?

あと、曲名をプレゼン用に作り直す必要があり、その作業で何度も聞きます。


その時にまずする事は

  • コンペの課題、コンセプトを熟考します
  • 次にアーティストがおかれている現在の状況を把握します(これはコンペの発注先からの情報、アーティストの活動状況から推測します)
  • 曲を聞き「サウンド」「メロディライン」をチェックします。(この時に市場に出ている曲で似た曲が無いか?提出して問題ないか?をチェック)

こうやってデモをチェックするのですが、その時にアーティストが歌っているイメージが浮かぶ作品ってあるんです。

聞いていてアーティストがその曲を歌っているシーンが目に浮かんでくるんです。
本当に不思議なんですが、そんな曲に巡り合った時は数十回リピートして聞くこともあります。

マネージメント冥利に尽きるってこの事かな?笑い。

歌い手が見えるデモって高確率でキープ、以上の展開が…

そういう作品を作れる作家さんはどんどん上に上がって行きます。

つまりメロディが良いのは大前提なのですが、経験的に曲を聴いたときにアーティスト(歌い手)が見えてこない作品はコンペでは採用される確率が低いと思っています。

アーティストのコンペに楽曲を提出することを考えている人は次のことを頭
の隅に入れておいてください。

ディレクターは「担当するアーティストに歌わせてみたい曲」「アーティストが輝いて歌っている姿が見える楽曲」を選曲することが多いと言うこと…これって結構大事なポイントです。頭に入れておいてくださいね。


ちなみに最近はプロの作家でもデモテープのイメージを出来るだけ対象アーティストに合わせるために、女性アーティストには「女性ボーカルデモ」、男性アーティストには「男性ボーカルデモ」を作る、この様に仕様を使い分けている人が多いです。

そうなると仮歌さんに有料で頼むことになるのですが、

ちなみにトミー爺と組んでいる作家さんは自分で歌っている人も多い、そんな作家さんの曲でも採用されているので一概にそうとは言えないです、、ただし、歌に自信がない人は仮歌さんに頼んだ方が伝わりやすくなるかな?

こんな感じにプロの作曲家たちも提出するデモテープでアーティストが歌うイメージに近づける努力をしている事がお分かりに成りましたか?

以前Song Bankの楽曲で鈴木沙理奈さんに採用された楽曲がありました。このデモテープのボーカリストの声は鈴木沙理奈さんそっくりでした。

これは偶然でしたが選び手もこの曲の完成形がイメージしやすかったことが採用の
大きなポイントの一つだったと思います。

トミーお薦め今日の一曲

ABBA、最近40年ぶりに新曲を発表したらしい、この映像、多分カラオケ、口パクなんだと思うけど、それでもこれだけカッコよくて説得力ある映像、もう脱帽ですね。

www.youtube.com

トミー爺のお薦めのアルバム

作曲する人に超お薦めのアルバムです。色んなヒント、アイデアが詰まっているアルバム、ぜひ聞いてみて

 

 

 

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手帳、大事なことを安心して忘れることが出来る頼りになる相棒

9月ですね、、実はトミー爺は手帳大好きおじさんです。その手帳マニアにとっては重要な時期なんですよ。

 

それは新年度の手帳のラインナップが各社そろう時期、トミー爺としてもかなりワクワクな季節。

でもこのデジタルな時代になぜアナログ手帳なのか?

それは手書きで書いていると自然とアイデアが広がっていくんですよね。

今日はそんな話にお付き合いください。

 

この記事の内容は

 

イデアを広げる時、手書きがベスト

学生の時、試験勉強はノートに書いて覚えなかったですか?

なんか分からないけど書くって不思議なんですよ、今も、例えば、作詞作曲勉強会の課題を考える時、思いつくことノートに書いて広げています、書いてみると発想が広がっていくんですよ。

だからいつも活用しているのが手帳のメモスペース。そこにとりあえず書いて練りこんでいく、パソコンは最後、書類作りに清書用として使っています。

皆さんはどうですか?

 

デジタル、PCのスケジューリングソフトはどうも面白くない

アナログ手帳って仕事に欠かせない相棒として重宝しています。
でもトミー爺も以前パソコンのスケジュールソフトを使っていた事もあります。

それはそれで電車の中で簡単にスケジュール確認が出来たり、地図やファイルを張り付けれるので良かったのですが、なんか面白くないんですよね。


そう、面白くないんです。

パソコンスケジュールって予定確認、決まったスケジュール確認には最高に便利。

 

ただし仕事の段取りを考える時、アイデア練る時は手書きでアイデアを構築するのが、トミー爺にはあっているのかな、、と気がつきました。それ以来必要な時にだけスマホのスケジュールソフトを使っています。

 

自分にピッタリの手帳を探せ

最近はまっている手帳は「ほぼ日手帳」今回、来年の手帳はほぼ日手帳のカズンにしました。それも悩みに悩んで、、その一部始終は旅日記に書くので興味あったらチェックお願いします。カズンっていうのはA5サイズの月間、週間バーチカル、デイリーと全てそろっているやつです、詳しくは下のガイドブックでチェックよろしく。

実は手帳って大きく分けて2タイプあると思います。情報を系列化できるシステム手帳と時間軸に沿って使える手帳。

トミー爺の理想の手帳って「アクションプランナー」というバーチカルタイプの手帳があって、これが一番しっくりくる手帳でした。時間管理、時間マネージメントが売りの手帳で、空き時間を見つけたり、あるイベントがあればその準備時間も手帳に書き込める、そんなことが簡単にできる手帳なんですよ。

 

ただ、アクションプランナーで物足りないのが月間スケジュールが無いんです。

やはり月間スケジュールは個人的には必要だと思っていて、アクションプランナーと平行して月間スケジュールの手帳をダブル持ちでやったことがあるけど一つの手帳に組み込まれていないせいか?なんかしっくりこない…

ほぼ日手帳との出会い発想が変わった気がする

それからいくつか手帳を渡り歩いたがいまいちしっくりとこない…そんな中「ほぼ日手帳」と出会ったんです。

最初「ジブン手帳」が気になっていて、これも人気がある手帳なのですが、個人的にしっくりとこなくて、「ほぼ日手帳」も名前の印象から同じ匂いを感じて、同じ雰囲気なのかな?と思って勝手に除外していたんです。ある日、持ち歩きできる小さくて軽い手帳…と探していたら「ほぼ日手帳」の「weeks」いう手帳に出合いました。

軽くて小さくて持ち歩きできる…そして月間、週間スケジュールもあり、メモ欄もかなりページ数があって良い。

それからは「weeks」と「カズン」の間を行ったり来たり…笑い。

アナログ手帳は大事な事を安心して忘れることができるって最高!

さてこれからが本題、手書きの手帳を好きな理由の一番は「手帳にやる事、予定を書くとその瞬間に書いた事を忘れることが出来る」のが一番良いと思っています。

 

そう、忘れるために手帳を活用するって言っても過言ではないかな?例えば、一週間後に大切な用事があったとします。普通は忘れないようにスケジュールに書き込みますね、でもトミー爺は違います。

 

先の事は手帳に書いて忘れることにしています。しかし思い出す為にその準備をする時間についても手帳に書き込むことにしています。

 

例えば、書いて忘れていて一週間後、その日に「〇〇会議」と言われても困りますね、そのために数日前に「〇〇会議の資料つくり」みたいな時間を作ることにしています。

そうする事で大事な約束、仕事をミスらなくなりました。大事な事を安心して忘れることができるって最高だと思いませんか?

 

あと、ほぼ日手帳糸井重里さんもほぼ日手帳のサイトに書かれていたのですが、手書きの字ってその時の精神状態まで蘇らせてくれる、、確かこんな内容だったかなぁ?うる覚えで違っていたらすみません、、がまさにその通りでだから手帳って好きなんだな、笑い。

 

その代わり何時も手帳はそばに置いてチェックするのはマストですけどね、

 

発注をいくつも抱えている人にはシステム手帳が最高

システム手帳の1番の特徴は、手帳用紙、リフィルを自由にアレンジできる所が優れもの。リフィルと呼ばれる用紙、例えば、予定表は月間スケジュールだけ、それ以外はノートにして付箋紙で区切る。それを作詞ネタ帳、アイデア帳、発注プロジェクトごとに分けたり、使い手が自由にアレンジできる。


以前、編曲家のマネージャーをやっていた時は担当アレンジャーの人数分の月間スケジュールと自分用を買って6人分のスケジュールをシステム手帳に入れて持ち歩きました。

6人のスケジュールが常に同時進行している状況で、それを一緒に抱えてしまうとパンクしてしまいます。それを個別のスケジュール表を同じ手帳内に作る事?ある意味その人の部屋を作る事で頭の中を整理できるんですよ。

例えば、A君のスケジュールを組み立ててA君の部屋から出る、それからB君のスケジュール調整、B君の部屋にお邪魔する、、みたいな感じ。

 

時間軸が主役の手帳は時間管理に向いている

この手帳は使い手が主人公の手帳。
使い手中心にスケジュール管理ができます。

その中の要素としては月間、週間スケジュール。月間スケジュールはカレンダーのようなレイアウトで一月を見渡せるので月の全体像がわかりやすいのが特徴。

 

週間スケジュールは見開きで一週間のスケジュール管理ができるのでより細かくスケジュール管理が出来るのが特徴。

 

これは好みになるので人それぞれだけど、クリエイティブ系の仕事だったらメモ用紙がたくさんついている手帳をお勧めかな、、又はメモ用のノートを別に持ち歩くのも良いかもね。

 

ノートは横罫、無地、方眼、どれが良い?

これはトミー爺の持論だけど、考えを整理する時には横罫、大学ノートみたいのが良いと思う。

イデアを考える用には、方眼、無地をおすすめ。何も制約が無い所に自由に書き込む、その余白もアイデアの内、、トミー爺は方眼ノートを使っています。


あと紙質やペンにも拘ると面白い、、
ペンの紙に対してのタッチで絶妙のポイント、書き心地ってあると思います。

人それぞれ違うと思うけどとにかく自分にあった紙質、色、ペンを探すのも面白いと思いますよ。

これ次第でアイデアの出方が全く違ってくるはず、以前友人の作詞家のアトリエに行った時彼のデスクにはお気に入りの鉛筆が大量に、綺麗に芯が削られて置いてあったのと彼専用の紙質のノートが置いてあった。

たぶん常に同じ環境で作詞をしているんだろうね、、たぶんあの紙と鉛筆は今でも使っているのだと思う。

創作へのこだわりってやつで、そこからミリオンヒットが生まれてくる事を考えると何かあるんだろうね…

 

今日のお薦めの一枚

フラッシュダンス、この映画は面白かった、特に音楽好きにとってはサントラがお薦めまだ見ていない人はぜひ見て、聞いてみてください。

 

フラッシュダンス映画予告


www.youtube.com

サントラ

 

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雑誌やネットの情報、ケース by ケースでフル活用しよう

お疲れ様ですのトミー爺です。

今回は雑誌やネットに出ている情報をどうやって有意義に活用していくのか?

そのノウハウを考えてみましょう。

 

この記事の内容は

ネット、雑誌情報を鵜呑みにせず「どうしたい」を考えろ

皆さんが良く読むサンレコ(Sound Recordhing Magagin)やオーディオ雑誌に書かれている色んな情報ってありますね。

例えば、○○○にはコンプのダブル掛けが常識…みたいな事

ほとんどの人が「なるほど、そうなんだ、、いいこと聞いた」って思ってしまいます。

でもそこには見落としている事があると思うんですよ。

 

それは「○○したいから、〇〇の音楽ジャンルだから、、コンプはダブルで…」この「○○したい、〇〇の音楽ジャンル」これが肝なんですよ、、これを理解して使うのと、とりあえず掛けてみる、、のと効果が全く違ってきます。

コンプをかけると派手になるって書いてあったから、、

確かにコンプをかけると、ましてやダブルでかけると派手に聞こえるようなります。

試してみると一目瞭然だと思います。

ここで一度深呼吸をして考えてみてください。

「本当にその音を派手にしたいのか?」

もし、派手にしたい…ということだったら、どんな風に派手にしたいのか?

他の楽器との関係性の中で、サウンド全体の中でその効果は必要なのか?

これを考えると「どのように派手にするのがベストか?それが見えてきますね」

そこまで見えてきたら、初めてどんなエフェクトをかけるとよいのかが分かり、○○のエフェクターをどのくらいかけるのか?

そこが決定するのが本来の流れだと思います。

後でどうにでもなる…それは大きな間違い

 トミー爺も昔はそうでした。
レコーディングの時に

「この音はとりあえずこんな感じで、、後でどうにもでもなるからね…」

 
よくこんな風に発言していました、、今から考えるとミキシングへの過度な誤解ですね… 


「大きな間違い、、後でどうにもなりません」
笑い。


後でこうしたいから、この感じで録音しておく…これは大正解、その逆はNGです。


最初からそうしたいのであれば、その様に録音しなければ、後処理ではイメージ通りには行かない事がほとんどだと思って下さい。

 

「後でグランドピアノの様にする、、」ではなく最初からグランドピアノを使うべきです。

 

まずは自分で体感しなければ始まらない

とはいうものの雑誌情報って興味ありますよね、用途、目的が一致した時には絶大な効果があるので、そこは研究しておかなくちゃ…

 

ということで、まずは情報通りにやってみるのがベストです。

そして「どうやれば、こうなる」という知識、感覚を自分の物にする…

そうしておけば必要な時に「あの時のあの感じが…」と利用できます。

まずは自分でやってみないとわからないですからね、そして試すとき一度やってほしいのが、思いっきりかけてみる。

 

ちまちまかけるのでは無く思いっきり、、、

そうすると明らかにかけすぎって分かります、、そこから戻していくんです。

そして「ここ!」ってところを探す。

 

これがちまちま、徐々にかけていくとほとんどの場合グッドポイントよりも掛けすぎてしまいます。

 

要注意ですね!

 

今日のお薦めの一枚

 ELOって知っています?ドラマで「電車男」の中で使われている「トワイライト」ってこのバンドの曲だったんです。ロックバンド+弦楽器という編成。ぜひ聞いてみて、新しい驚きがそこにあるかも…

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