作詞家,作曲家になろう!さくなろ道場

作曲家、作詞家を目指す君へ。現役マネージャーが教える作品創りのコツ、裏ワザ、一般常識などなど…誰も教えてくれなかった情報満載です。

メロディの本質だけを聞きとる能力も作詞家には必要

さて今回のテーマは曲先(はめこみ)で詞を書く時に重要な「メロディに合った詞を書く」事について紹介させてください。

メロディから発信される言葉を感じ取れるかどうか?

そこは作詞家のセンス、個性なのでそれを意識した作品創りができるか?

一緒に考えてみましょう。

 

この記事の内容は

メロディが持っているリズムを読み取ろう

メロディには、メロディが持っている性格、年齢、音楽ジャンルがあるという事はお分かりかな?

このビデオを聴いてみて、メロディがなんか語り掛けてきていない?

www.youtube.com

その感じ方って100人いたらみな違うと思う、それが作家さんの個性なんだと思います。

それを汲み取って詞を書く、そこが作家のセンスで一番評価されるところで、ただここがずれてしまうと奇妙で滑稽な歌になってしまうから気をつけよう。

歌う歌手で変化する言葉の世界それが作詞の醍醐味

歌う歌手によっても言葉の使い方、内容が変化するのも作詞の面白さ。

その歌手に詞の内容を合わせていくことが作品創りには大事になってくる。

たとえば清純でさわやかイメージの歌手が唄うミディアムテンポのポップスに、演歌の恨み節みたいな詞がついていても変。また十代のアイドルに直接的に「戦争反対!」見たいな言葉を歌わせるのはミスマッチング…

 

ただし同じ「戦争反対」でも、目線を変えて書くと成立する。

だから作詞って奥が深いんですよ。

ダブルミーニング、身近なことを書いて「実はその後ろに大きなテーマがある…」ような見せ方をしてみるとかも必要なテクニックもありだと思う。

デモからメロディの本質を聞き取る能力も作詞には大事

それとデモからメロディの本質だけを聞きとる能力も作詞家には必要になってくる。
詞を書く題材が「作家のデモ」だった場合に特に気をつけた方が良い。

但し、渡されるデモってある程度世界観が出来ている音源が殆どなのでそれに沿った方向で問題ないけど、たまに音源と発注内容がかけ離れている状況だったら要注意かな…

稀なケースで、作家のデモテープではギターの弾き語りだったから、ほのぼのとした内容の詞をつけたのにアレンジされたらハードロックテイストの曲になってしまった。なんてことも以前はあったので…

歌詞がもたらす編曲家との相乗効果って結構おいしい

作詞家がたんにデモイメージ、印象で詞を考えるのではなくメロディの本質を考えて詞を書き上げる事が出来たら、アレンジャーも「良い詞だねこの詞のこの部分を際立たせるアレンジをしてみようよ…」みたいに作詞家からの逆提案が重要なコラボレーションのきっかけになることも可能です。

このように作詞家としては、可能であればプロデューサーや作品発注者からその楽曲アレンジの方向性や歌う歌手のコンセプトをしっかりと聞いてから作詞できると間違いがないけど、最近は一斉メール発注が多いのでなかなかね、、、、

 

作品キャラクターの研究から誕生したCDデビュー

過去にソングバンクの作詞チームメンバーが勝ち取ったCDデビューも、実は作品
のキャラクターの研究がプラスに転じたケースもある。

現実にプロデューサーから「良く研究していますね…」みたいなコメントもあったくらいだから日々の研究心が勝因だったことは間違いないね、とにかく作品に関する情報は出来るだけ集める努力をしよう。


まだまだ続きます。

 

音楽仕事人のための業界用語辞典

ここでは作家として生活するための基本的な用語を特集していきます。為にな
る事からくだらないことまでいろいろあります。 (笑い)

【ばらす】
さて今回は「ばらす」です。意味としては「しまう」「片付ける」です。
ただ最近では別の使い方も…たとえば「取りやめる」みたいな使い方も…

「使用例」
 「ねえ!そめちゃん(音楽業界では「ちゃん」よばわりされることがよくあ
る)明日の午後一(いち)のスケジュールだけど「ばらして」くれない?悪い
ねえー、この埋め合わせはちゃんとするからさ、、、」こんな風に「スケジュ
ールを取りやめる」という意味で使うのだけれど、埋め合わせされたことは殆
どないけどね(笑い)

今日のお薦めの一枚

今回の記事にも登場したカーペンターズ、彼らのメロディって抑揚があって言葉が自然に浮かんでくる曲が多いのでぜひ普段から訓練と思って聞いてみてください。

 

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