皆さん、コンペで曲が選ばれるシチュエーションって考えた事ってありますか?
なんとなくイメージ出来ているかもしれませんが、多分皆さんが想像している以上にビジネス的な要素が多いんです。
今回はトミー爺が曲選考に立ち会った時の事や、自分自身でプレゼン用の楽曲を選ぶポイントについて少し紹介させてください。
この記事の内容は
- 曲が評価されるってどんなことでしょう?
- アーティストが見える作品は採用の確率が高い?
- 歌い手が見えるデモって高確率でキープ、以上の展開が…
- トミーお薦め今日の一曲
- トミー爺のお薦めのアルバム
- 【トミー爺の関連サイト】
曲が評価されるってどんなことでしょう?
作曲家にとって人に評価されるってどんなことでしょう?
考えたことがありますか?
以前何かで「自分が最高と思える作品をプレゼンしてもなかなか評価されない…そんなことに悩んでいる人はいませんか?」という内容の記事を書いたことがあるのですが、、多分「さくなろマガジン」(トミー爺のメルマガ)だったかな?
これって一番の悩みですよね、作曲する側からすると「真っ暗な闇夜にプレゼン曲を標的もわからないで放り込んでいる」イメージに思えるかもしれません。
でも少し目線を変えてみると貴方の目の前にあった霧が少しだけ開けて来るかも知れません?それも二文字です。二文字変えるだけで大丈夫です。その答えは「自分が最高と…」を「他人が…」に置き換えられればOKです。たったこれだけです。
アーティストが見える作品は採用の確率が高い?
ちょっとした発想、目線の持って行き方ですが、提出した作品を評価するのは自分ではなく他人が評価するって事です。
なんか「答え」「突破口」が見えてくると思いません?
たとえばトミー爺がいつも作品をプレゼンする時の事を書かせてもらいます。
契約している作家さんから作品が上がって来た時に、必ず何度か聞きます。
ファイルが正常なのか?音質はベストか?
あと、曲名をプレゼン用に作り直す必要があり、その作業で何度も聞きます。
その時にまずする事は
- コンペの課題、コンセプトを熟考します
- 次にアーティストがおかれている現在の状況を把握します(これはコンペの発注先からの情報、アーティストの活動状況から推測します)
- 曲を聞き「サウンド」「メロディライン」をチェックします。(この時に市場に出ている曲で似た曲が無いか?提出して問題ないか?をチェック)
こうやってデモをチェックするのですが、その時にアーティストが歌っているイメージが浮かぶ作品ってあるんです。
聞いていてアーティストがその曲を歌っているシーンが目に浮かんでくるんです。
本当に不思議なんですが、そんな曲に巡り合った時は数十回リピートして聞くこともあります。
マネージメント冥利に尽きるってこの事かな?笑い。
歌い手が見えるデモって高確率でキープ、以上の展開が…
そういう作品を作れる作家さんはどんどん上に上がって行きます。
つまりメロディが良いのは大前提なのですが、経験的に曲を聴いたときにアーティスト(歌い手)が見えてこない作品はコンペでは採用される確率が低いと思っています。
アーティストのコンペに楽曲を提出することを考えている人は次のことを頭
の隅に入れておいてください。
ディレクターは「担当するアーティストに歌わせてみたい曲」「アーティストが輝いて歌っている姿が見える楽曲」を選曲することが多いと言うこと…これって結構大事なポイントです。頭に入れておいてくださいね。
ちなみに最近はプロの作家でもデモテープのイメージを出来るだけ対象アーティストに合わせるために、女性アーティストには「女性ボーカルデモ」、男性アーティストには「男性ボーカルデモ」を作る、この様に仕様を使い分けている人が多いです。
そうなると仮歌さんに有料で頼むことになるのですが、
ちなみにトミー爺と組んでいる作家さんは自分で歌っている人も多い、そんな作家さんの曲でも採用されているので一概にそうとは言えないです、、ただし、歌に自信がない人は仮歌さんに頼んだ方が伝わりやすくなるかな?
こんな感じにプロの作曲家たちも提出するデモテープでアーティストが歌うイメージに近づける努力をしている事がお分かりに成りましたか?
以前Song Bankの楽曲で鈴木沙理奈さんに採用された楽曲がありました。このデモテープのボーカリストの声は鈴木沙理奈さんそっくりでした。
これは偶然でしたが選び手もこの曲の完成形がイメージしやすかったことが採用の
大きなポイントの一つだったと思います。
トミーお薦め今日の一曲
ABBA、最近40年ぶりに新曲を発表したらしい、この映像、多分カラオケ、口パクなんだと思うけど、それでもこれだけカッコよくて説得力ある映像、もう脱帽ですね。
トミー爺のお薦めのアルバム
作曲する人に超お薦めのアルバムです。色んなヒント、アイデアが詰まっているアルバム、ぜひ聞いてみて
【トミー爺の関連サイト】
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