お疲れ様です。
今回は今年の6月に行った「札幌作詞勉強会」のレポートを中心に
- 作品を短歌で表現する事
- 言葉のスケッチを作品にする事
について書かせてもらいたいと思います。
作詞に興味ある方、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
2018.6.3 Song Bankプロデュース 札幌作詞勉強会
今回の作詞勉強会のテーマは「約束」。
それと3つのイベント?を計画。
今回は3つの事にチャレンジしてみました。
- 「約束」というテーマで作詞
- 「1.」で作った詞を基に短歌を作る
- 言葉のスケッチを使ってコラボ
1.「約束」というテーマで作詞をしてみる
日々の生活、「約束」をする事で生まれる人生ドラマ。
そこから生まれる暖かさ、寂しさ、喜び…を歌詞の中にどうやって入れ込んでいくのか?そんなイメージで作詞をする楽しさ、難しさ、かなり漠然としたテーマだけど…どんな詞が生まれてくるのか?
但し、想定歌手等は自由、お任せ。
2.「1」で作った作品を基に短歌を作ってみる
作詞ってある意味、人の生きざまを書く事だと思うんですよ。
当然、そこには主人公の喜怒哀楽が描かれるはず、その人の生きざまを感じて短歌を作ってみる、、、というチャレンジです。
この恋って〇〇だよな…
この人ってあまりにも〇〇…
こんな〇〇な人生ってどうなの?
単にストーリーを追う作品から、そのドラマ、映画を観終わった聞き手の「心の余韻」を感じられるようになるかも…
初の試みです。
3. 言葉のスケッチを使ってコラボ
前回、札幌作詞勉強会で「言葉のスケッチ」を使って作品作りをして
みました。
下の写真はその時に作った詞です。
発想が斬新にアプローチできると思いませんか?
【言葉のスケッチとは】
紙とペンを持って街に出て、そこで見える景色をスケッチする。作詞の勉強をする時、ボキャブラリーを増やす練習、感性を磨く訓練にはもってこいのエクササイズ?ですよ。
例えば、公園を散歩していたら夕焼けがきれいだった。
「公園から見える夕焼け」みたいな感じ
今回は参加者から事前に言葉のスケッチを50個提出してもらい、それをもとにコラボしてみる。
段取りは下記のように。
- まずは前回同様に50個、言葉のスケッチを採取。
- 中間締め切り日までに言葉のスケッチをトミー爺に送る
- そのスケッチを参加者に送る。
- その言葉のスケッチを基に作品作り。
1番だけでOK。文字数も気にしなくて良い。
ただしABC、4行2行6行は意識。
こんな企画を携えて半年ぶりの北海道、札幌作詞勉強会。
実は札幌市内だけでなく道内からメンバーが集まってきてくれる、、やはり元気な顔をみると安心できますよね、、、
会場は大通り公園の西方にある札幌教育文化会館。
会館地下にある踊りや武道などが使用できる部屋を今回使わしてもらう事に、、まずは会場設営からスタート、全員で長机やイスをストックルームより持ってきて勉強会が出来るようなレイアウトを作る。
と言っても人数が数人なので簡単に勉強モードの設営終了、笑い
時間は13時から16時の3時間。
先ほども紹介させもらったように、今回やりたかった事は3つ
1.「約束」というテーマで作詞をする。
2.「1」で作った作品を基に短歌を作る
3.言葉のスケッチを使った作詞コラボ
この3つ。
「短歌つくり」にチャレンジした訳とは?
実は、今回の勉強会で「短歌作り」を課題に選んだ理由があって
作詞を勉強する時、先生に(トミー爺の事、、笑い)指導受ける時に言われることで
「物語が見えてこない…」
これが結構トラウマになっているメンバーも多いのが実情、、
次のステップへ飛躍するタイミング、きっかけが見つけられていないメンバーが多い、、、そういう意味で今回の試みがその手助けになると良いな…って短歌作りを課題にしたんですよ。
人にものを伝える時ってある程度物語が見えないとなかなか伝わりづらいですよね。
例えば、あなたが久しぶりに会う友達の相談に乗ったとします。
その友人がいきなり「あいつが別れようって言ってきた、、どうしよう」と相談してきたとします。
でもあなたはその友人とは頻繁にはあっていないので、
「えっ?」
ねぇ、その「あいつ」って誰?いつから付き合ったの?…
みたいに、相手の状況をまず把握することからスタートのはず。
だから作詞の時もある程度、主人公の状況が見えてこないと相手に伝わらない…まずは、そこを意識して書けるようになることが大事だとトミー爺は思っているのですよ、、、
しかしですよ、、それを繰り返していくと、どうしても「物語を書いてしまう…」事に、、、特に詞先で書くときは、その傾向があるかな…
余韻を感じながらの作詞
そこで今回の勉強会は短歌にトライしてみました。
短歌って57577の文字数の中で自分の気持ちを書き込む必要がある、、だから、約束のテーマで作詞をして、その作品を読んだ時の余韻を感じて短歌を作る…
この試みをやってみました。
参加メンバー結構大変だったようですが、なかなか良い余韻を感じられたみたい…というか、いい短歌を作って来たんですよ、、
なあんだ、出来ているじゃないですか?
その短歌を作って、それを作品にもう一度戻してみる…そうすることで作品がブラッシュアップしてくるはず。
ある有名な作詞家さんが、映画を観て、最後の字幕、スタッフロールを見終わったお客さんの気持ち、余韻が見えないと詞が書けない…
そういう風に言った人が居るらしいです。
本当にそうですよね…
「短歌」良かったらチャレンジしてみては…
自由な発想を生み出す「言葉のスケッチ」
下の写真は2017年の11月、札幌作詞勉強会で始めてチャレンジした言葉のスケッチでの作詞、、の模様です。
「札幌に住むOLさんの恋」というテーマで、メンバーがスケッチして来た言葉をつなぎ合わせる。
例えば、
「出だしに良いフレーズない?」
「次はどうする?」
「次は少し目線を飛ばしてみる?」
こうやって自由な発想で言葉を出して、つないでみる…
そうすると何が起きるか?というと、自分の作品という概念が取っ払われるので「思いっきり自由にアイデアを出せる」
それが面白かった…
花壇に座って「君を守れなくてごめんね…」といった男性が最後では「傘で大きなあくびを隠している…」こんな発想ってなかなか出てこないですよね…
これをもとに作品をブラッシュアップして行けば結構面白い詞が出来てくるのかも…
良かったら皆さんもトライしてみて下さいね。
それと札幌作詞勉強会、実は終わってからプロの作曲チームと一緒に飲む、、、単純に打ち上げなんですけど…笑い。
通称「すすきの呑兵衛会」
そこでこんなコラボ作品が生まれました。
カッコよい曲なので良かったら聞いてみて下さい。
とってもかっこいい楽曲なのですよ。
- 作編曲 salmon bear
- 作詞 高木志乃
- 作画 Toomy
- 動画 ろきすけ
- 歌唱 りせは
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