お疲れ様で~スのトミー爺です。
作詞家、作曲家を目指す人なら誰しも夢見る「夢の印税生活」。
でも印税ってどうやったら、何処から湧き出るの?
皆さん、興味がある所ですよね、、今回はそれを紹介させてください。
目指せ夢の印税生活!でも印税って何?
世間でよく印税っていうけど、案外仕組が分かっていない人も多いと思うので簡単に紹介させてください。
トミー爺も昔、世の中で最も得体の知れないものが「お化けと印税?」だと思っていたんですよ。
今回はその「?」を探ってみましょう。
この記事の概要は
夢の印税生活って良いよな、、でも印税って何なの?
夢の印税生活、、を夢見る前に印税がどうやって作家の所に支払われるのか?それを知る事が先決。
みなさん興味がありますよね、、結構、複雑な仕組みなのは事実ですが、皆さんは「印税のスペシャリスト」になる必要はないので、ここでは印税の概略だけイメージ出来れば、それでOKだと思います。
また著作権や印税の話は別の機会に紹介させてもらいますね。
印税を理解する為に「権利者と使用者」を理解する
まず印税を理解するためには「権利者と使用者」がいる。それを理解することからスタートすると分かりやすいです。
- 権利者とは
「書いた人、創った人」それと「その作品を管理する会社」と覚えて下さい。音楽でいうと作曲者や作詞者、出版社などの作品を創りその権利を持っている人、法人などの事を言います。- 使用者とは
「作品を買った人」「作品にお金を払った人」、実はもっと複雑なのですが、ここではCDを買ったりコンサートに行ったり、カラオケで歌を歌ったりして、その作品を使用(CDや楽譜を買ったり、カラオケで料金をはらったり、、)してお金を支払う人の事だと覚えて下さい。
そして印税は、使用者が支払った「料金の中に含まれている」んです。
作曲家や作詞家がもらう印税とは、例えば、CDを買う時を例にすると
あなたが¥1000円のCDを買ったとしますね。
ザックリと計算してその代金の約7%が印税になる金額です。
つまり、¥1000円のCD代金の7%だから「¥70円」が1枚のCDの中に印税として組み込まれている計算になります。
そこから
- 収録されている曲数
- 作家の数
- 出版社の取り分
- JASRACの手数料
などで¥70円を割ったり差し引いたりして計算していきます。
こう考えると分かりやすいと思います。
JASRAC&著作権管理団体とは、、
現在、日本には国から認可を受けた著作権管理の団体がJASRACを含めて4団体あります。
その中で一番の古手はお馴染みのJASRACです。
ではJASRACを含めて他3団体はどんな活動をしているのか?
大きく分けると
- 楽曲管理
- 著作権使用料の徴収&分配
で、主な仕事は「著作権使用料の徴収&分配」になります。
そして作家が受け取る印税をCDに当てはめると、流れはこうなります。
実際はもっと複雑ですが、ここでは簡単に分かりやすく書かせてもらいますね。(実際の流れは下に書かせてもらいます)
*実際の流れは(メジャーレコード会社の場合)
こんな流れになっています。
著作権契約ってどんな契約なの?
著作権契約に関しては、メジャーレコード会社でリリースされた楽曲の殆どがJASRAC等に登録されている楽曲ですので、作家は音楽出版社と著作権譲渡契約を結ぶ事になります。
譲渡と言っても権利をすべて預けるのではなく、印税には「人格権と財産権」があり、そのうちの「財産権は楽曲のお金の管理徴収、曲の窓口をお願いする契約」と思ってください、、、ですのでこの契約をしたとしても人格権、作った人の権利は守られるので安心して契約を結ぶことができます。
それと昨今の著作権契約は3者での契約が多いです。
その3者とは
- 音楽出版社
JASRACとその曲の出版契約をしている音楽出版社です - 著作権者
最近、殆どの場合は音楽事務所、作家事務所がこの「著作権者」となり音楽出版社から印税の振込を受けます。その振り込まれた金額からマネージメント料などを差し引き作家に印税を支払います。 - 著作者
曲や詞を書いた本人です。
作家活動をしていて、コンペに参加する場合、必ずと言っていいほど情報をくれた人、会社さんとその曲のマネージメント契約を行う事になります。その場合、上記の「音楽出版社、著作権者、著作者」が必ず出てきますので、ぜひ覚えておいてください。
これは後日詳しく書かせてもらいますね。
著作権契約のパーセントは25%が主流
契約パーセントは25%が主流。この25%というのは、著作権トータルを100%と仮定して、そのうちの50%は出版社、作詞25%、作曲25%という取り分になります。
また一般的な契約書のフォームはひな形があり統一されています。
ただ、契約書が送られてくるタイミングはまちまちで、これはJASRAC等の作品届の締め日が年4回あって、出版社やレコード会社は出版権(50%)をその曲をプロモーションするために色んな会社等に分けて一緒にその曲を売ろうとしています。
その調整等で契約書が遅れることもよくあり、CDが発売されてから2、3ヶ月経ってから送られてくる事もあるので覚えておいてください。
CDが1枚売れると印税は何円支払われるの?
ここが一番興味がある所ですよね。
ただ「現実の部分」と「夢の部分」があるので、よく覚えておいてくださいね。
印税には「現実の部分」と「夢の部分」があるらしい?
【現実の部分】
まずは「現実の部分」を紹介させてください。
印税は簡単に言うと「使用者」が支払ったお金の中に含まれています。
これは先ほど書かせてもらったので何となくわかりますね。
例えば、CDの単価が税抜き価格で¥1000円だとします、、その中の約7%くらいが印税として権利者に支払われ、CD1枚売れた時に作家に入ってくる金額はおよそ2円50銭前後になります。
2.5円 x CDが1万枚売れた時 = 25000円
えーさっき「¥70円」って言っていたじゃん!!
と声が聞こえてきますね。
例えば、4曲入CDだとします。
そうすると作詞、作曲で「4曲 x 2名ずつ」で8名の作家がいる事になります。
先ほどの著作権使用料(印税)がトータルで¥70円でした。
そして
- 50%は出版社
- 作詞25%
- 作曲25%
と紹介しましたね、それをあてはめると、、
- 音楽出版社が50%の割合なので
¥70円 ÷ 2 = ¥35円- この¥35円を作詞、作曲の8名分で割ると
¥35円 ÷ 8 = ¥4.375円
この金額からJASRACの手数料等が引かれて、最後には約¥2.5円くらいになるという計算です。
実際はもっと複雑ですが、分かりやすく説明するとこんな感じです。
えー!こんな少ないの…と思われた人も沢山いると思います。
今、トミー爺が説明したのは「著作権の1次使用料」の話で、実は2次使用料があるのでオイシイんですよ。
著作権の1次使用料と2次使用料
【夢の部分】
これからが夢の話です。
著作権には1次使用料と2次使用料というものがあります。
- 1次使用料
主にCDが売れた時に発生する使用料です。 - 2次使用料
CD以外でTVでかかったり、ビデオに収録されたり、カラオケで歌われたりしたときに発生する印税になります。
実は作家にとって、この2次使用料が重要でおいしい収入になります。
あなたの採用された曲がA面、表題曲だった場合。
1次使用料の3倍から4倍の印税が2次使用料として発生してきます。
作家にとってみるとシングルA面になると儲かるという事になります。
またずっと歌い継がれている曲はカラオケでいつも歌われ、その使用料が何十年にも渡って毎年作家の所に振り込まれる事もあります。
よく耳にする「あの作家さんの印税収入は年間何億、、」とニュースになる事がありますね、、、あれは2次使用料の金額です。
そこが作家にとって一番おいしい部分です。
ある作家さんが言っていました。
「私はこれまで3千曲世の中に送り出してきて、その3千曲の1曲が年間1万円稼いだとしたら年収3千万円になる」これも2次使用料の話です。
アメリカの作曲家が作ったスタンダード曲で「スターダスト」という曲があります。この作曲家は1年中旅をしていて、年に数回印税明細を確認しに事務所に出勤する、、みたいな話を聞いた事があります。
夢のような話ですよね、、でも現実の話ですよ。
目指せスタンダード曲ってところでしょうか(笑い)
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