作詞家,作曲家になろう!さくなろ道場

作曲家、作詞家を目指す君へ。現役マネージャーが教える作品創りのコツ、裏ワザ、一般常識などなど…誰も教えてくれなかった情報満載です。

小さい音量で聞いてかっこよい曲を作ろう

皆さん、いつも音楽をどのくらいの音量で聞いていますか?

音楽を楽しむためのベストな「音量」ってあるの?

 

これって作曲をしている時、皆、一度は疑問に思ったことがあるはず、、今回は「音量と思考の関係」について一緒に考えて、作曲家の作業状況に応じた適切な音量とは?

について一緒に考えてみましょう。

 

この記事の内容は

 

 

3つのシーンで考える作曲家の為の適切な音量 

・楽器の音作りの時    → 大きい音量。

・音楽をチェックしたい時 → 小さいと感じる音量。

・音楽最終確認したい時  → かなり小さい音量 

 

このように作曲家が「何を」「どうしたいのか?」それによって適切な音量は違ってきます。例えば、プロのトラックダウン、ミキシングの現場では、エンジニアの人はものすごい小さい音でミックスしています。

 

逆に音の全体像を把握した時は逆に大きい音で聞いています。

 

上の3ポイント、意外と的を得ているんですよ。

 

「考える事」と「音量」の関係とは

さて、「考える事」と「音量」の関係についてコンサートを例に考えてみましょう、、多分、皆一度はコンサートで盛り上がった経験があるはず、、その時を思い出して3つの例をチェックよろしくです。

 

ロック系のコンサート 

ロック系のコンサートはスピーカーから物凄い大音量、大音圧で演奏が聞こえますね。これはどういう事かというと、そこに居る人たちの考える中枢を麻痺させるために大音量と物凄い音圧で聞かせているのだと思います。

 

また真っ暗い会場の中でステージだけ派手な色彩のライティングで非現実の世界を演出しています。

音が出たとたんみんなスタンディングになりますね、、これもその大音量と視覚効果の為だと思います。


ポップス系のコンサート 

ロック系のコンサートとは違って観客は歌や歌詞を楽しみますね、、その分音量は丁度良い聞きやすく少し陶酔しやすい音量で歌や演奏がスピーカーから聞こえてきます。

大部分の場合、座席に座って聞いていますね、、それも座席に深々と座って、、このような時、聞き手には考える余裕が出来て、そして喜怒哀楽を感じながら音楽に浸れます。 


演歌、歌謡曲のコンサート 

ポップス系のコンサートよりも、ぐっと音量が小さくなりますね、、自分の部屋でテレビやステレオで音楽を聞くときの感じに近いかもしれません。この音量だと歌手の微妙な歌いまわしや表現は観客に伝わりやすくなり、観客は喜怒哀楽などの感情を敏感に感じやすくなります 

 どうでしょう…「考える事」と「音量」の関係、何となく理解してもらえましたか?

 

 

さて、それではトミー爺は普段どんな感じでデモを聞いているのか?


トミー爺は普段からデモを聞く時は、出来るだけ小さい音量で聞くようにしています。

 

それはなぜか?

 

その理由は、小さい音で聞くとデモテープを冷静に聞く事が出来るからです。

 

デモテープを小さい音量で聞くと色々な事を考えながら、デモの全体像を聞くことが出来るからです。

 

メロディは?アレンジは?ミキシングは?

 など、冷静に判断しやすくなります。

 

作曲家の為の3シーンを活かした音量設定。

何となく「考える事」と「音量」の関係について見えて来たでしょうか?

では、これからみなさんが作曲をする時にどうやってこれを応用していけば良いのか考えてみましょう。

 

作曲やミックスをする時にどのような音量で作業を進めて行けば良いのか…まずは実験。

 

 1. 用意する物→曲(CD又はデモ音源)、再生機器、ヘッドフォン

 2. 次にヘッドフォンで音楽を聞いてみる。


・最初かなり小さい音量で徐々に音量を大きくしてみて下さい。

・ウアーこれ以上大きく出来ない…というポイントが来ます。

・そこから徐々に音量を小さくしていく…

 

音楽と自分の距離感を意識してチャレンジしてみて下さい。


どうでしょう…音楽と自分の距離感、感じられましたか?

 

大音量から小さくしていくにつれて、音楽と自分の間に隙間が現れて、だんだん冷静に音楽を聞く事が出来ませんでしたか?

 

作曲家のみんなにヒントを教えましょう。

ヒントといっても、そんな大それたことではないのですが、ただ普段からレコーディング作業の進め方が「???」の人や、ミキシングのコツがわからない…という人にとっては今回の「音量」というテーマが吹っ切れる何かのキッカケになるとよいかな?

どうだろう…


音色チェックは大きな音量で 

これはレコーディング時、楽器の音色をチェックする時にベストな音量だと思います。ある程度の音量で楽器の音をチェックすることで、楽器の持っている音の低音感、中音域の艶やかさ、高音の伸び具合のチェックにはある程度の音量で聞く事が最適だと思います。

ただし、大きな音と言っても思考能力がストップするような音量ではなく、普段聞いている音量よりはちょっと大きいかな?くらいの音量が良いと思いますよ。 

レコーディングは普通の音量がベスト 

小さい音量より、すこし大き目の音量でレコーディングの行程をリスニングしていくのに最適な音量だと思います。

聞こえて来る音と自分の距離感、自分が音を観察できるくらいの音量での作業がを進め、楽器同士の関係やリズムのグルーブのチェックなど聞きやすくて、長時間作業していても疲れない音量を選んでください。

 


ミキシングは小さい音量でやるべし 

ミキシングの時に大きな音量で行うとどこがまずいのか?
それは大きな音で聞いていると楽器の音量が大きいため、その楽器同士の音量関係がつかめなくなる。

小さい音量でミキシングをしていると聞こえる音と聞こえない音が認識しやすくなり楽器同士の定位や奥行きが見えやすく、サウンドを作りやすくなり、チェックしやすくなります。

プロのエンジニアさんも最終バランスは凄く小さい音量でやっていますよ。 

 

小さい音量で聞いてかっこよい曲を作れ

大きい音で聞いてかっこよい…これは音圧感から考えると当たり前ですよね、、、、

 

ぜひ皆さんチャレンジしてほしいのは「小さい音量で聞いてもかっこよい曲を作ってください。」

 

なぜなら、コンペに提出した時に、審査される環境は会議室でラジカセで聞く…もっというとPC付属のスピーカーで審査されているかもしれません…

 

そんな極悪な環境で聞かれることに対応していく為には、ぜひ「小さい音でかっこよい曲を作る」訓練を日頃からやっていって下さいね。

 

きっと今まで気が付かなかった事が見えてくるかもよ!

 

【トミー爺がおすすめのオーディオコンポ】

フルレンジのスピーカーってミックスの時に意外分かりやすい音をしています。

ヤマハ10Mが流行る前にスタジオにはオーラトーンというフルレンジのスピーカーがありました。バランスが分かりやすい、楽器の定位が分かりやすい…などで音のチェックに使っていたんです。

下のウッドコーンシリーズもそういう意味で分かりやすい音をしていますよ。

 

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