お疲れ様ーです。のトミー爺です。
最初に皆さんに質問です。
作曲する時にキーレンジ(音域の広さ)って意識して作っていますか?
実はプロの作曲コンぺ、作品つくりでは「オクターブからオクターブ2音」という「暗黙の常識」があるんです。
「えー、そんなの聞いた事がない…」
「だってプロだから音域広くてもうたえるでしょ」
なんか、そんな意見が世界中で飛び交っている気がします。
そんなわけある訳ないですね、、、呆れ。笑い、
さてさて、今回は作曲のキー設定について一緒に考えてみましょう。
キーレンジはオクターブ2音以内で…
さてこのキーレンジは、歌を作る時に気がつかない盲点かもしれませんよ。
曲を集めている歌手にはどんな人たちが?
- 女性アイドル系「グループ&ソロ」
- ジャニーズ系
- アニメ系
- アーティスト系?
が主だったところかな?
アーティスト系は自作自演の人が多いので、あんまり作曲家の出番はないかも知れませんが…。
その歌手って何系?
トミー爺さん、「〇〇系」って何ですか?
実はこの「〇〇系」が案外曲者で、、
日本の音楽業界ってね「〇〇系ね…」みたいに歌手のグループ分けをするんです、、個人的にはグループ分けはあんまり好きではないのですがプロモーション的には必要らしいです。
だって無理に区分けする必要はないですよね、、、
なぜなら、、そのジャンル「〇〇系」によって取り上げる一般誌や音楽誌が違ってくるからです。
例えば、バリバリのアイドル誌にベテラン演歌歌手が登場しても、そのメディアを見ている、聞いている人の年齢層が違うのであんまり意味がないですよね。
逆にインパクトがあるかもしれませんが、、、、笑い。
例えば、下記のような感じの会話が日常茶飯事
業会A 「〇〇って知っている?」
業会B 「知らない…それって何系?」
まあ、その方がメディアも取り上げやすく売りやすくなるので、しょうがないのですがね、、、
脱線してしまいました、、笑い。
話は戻って、作曲家への発注が一番多いジャンルと言えば…
- 女性アイドル系
- ジャニーズ系
- アニメ系
「作曲発注3本柱」と言っても過言ではないかな…
そして、この 「作曲発注3本柱」を観察してみると実力派というよりは「どこにでも居そうなアイドル系」だとわかります。
作曲のキーレンジはオクターブ2音以下
そのような歌手に作曲家が楽曲を提供するときのポイントで大事なのが
歌のキーレンジ!(メロディの低い音から高い音までの音域)
作曲するときは事前確認が非常に重要になってきます。
ちなみに
- 女性歌手の歌はオクターブからオクターブ2音
- 男性歌手の歌はオクターブからオクターブ3音
- アイドル歌手は男女とはずオクターブからオクターブ2音以内
くらいに設定して歌を作曲したほうが安全です。
歌手には出る声と使える声がある
実は人間の声、特に歌手には「出る声」と「使える声」があるのは知っていますか?
ピアノの前で新人歌手と先生がキーチェックをしているとします。
アー
アー アー
「アー アー」
(すみません、和音を唄っている感じをイメージしてください)
こんな感じでやっていますね。
この練習で歌手は「下から上までオクターブと6音くらい出ている…」とします。
しかし、これがこの歌手のキーレンジではない、、それを聞いていたレコード会社のディレクター氏はこの歌手キーレンジを「オクターブ」と決めました。
どうして?
あの時オクターブと6音出たじゃん…と疑問に思う人がいるでしょう。
答えは「この歌手の一番声質の良い範囲はオクターブくらいで、CDやライブを考えた場合これが限度だ」と考えたという事です。
つまり食品を例にすると「声質保証」ってところかな?
そして、スタッフ側はこんなことも考えています。
「この歌手が売れてきて、全国ツアーが出来るようになった時に体調が悪くても唄える音域がオクターブが限界」
つまり、どんな時にも
「きちっと歌えて商品にしたときに聞き苦しくない」ように考えてのキーレンジ設定だと言うことを覚えておいてください。
「声が出ると事と、実際に歌で使える音域とは違う」
という風に考えると解り易いと思います。
オクターブ2音のメリット
実はこの「オクターブ2音」にはもう一つ大きなメリットがあるのです。
つまりアレンジしやすいという事、、
例えば、作曲家のデモが男性キーで作られていたとします。
それを女性キーに転調する時に、キーが広いとトップの音程を歌手に合わせると下が出ない、、またその逆も…
しかしオクターブ2音の音域なら、どんなキーにアレンジしても、ピッタリとその歌手が歌える、魅力的な声の所に収まることが出来ます。
どんなに「これだ!」という作品を作っても、その曲を歌う人の歌える音域から外れていたら、歌えない
「猫に小判?」
「馬の耳にも念仏」って事になります。
歌手のキーレンジを意識して作曲しておけば、あなたが作曲した曲が持っているポテンシャルを100パーセント歌手が発揮できるようになるという事…
イコール!音楽メガヒット
につながりやすいということになります。
ちなみに女性アイドルの場合はオクターブ指定されることも頻繁にあるので気をつけましょう。
キー設定から産まれる大ヒット
昭和の大ヒット曲、アンルイスの「六本木心中」というヒット曲があります。
聞いた事がありますか?
良かったらYoutubeとかでチェックしてみて下さい。
実はこの曲のキーレンジは5音しかありません。
オクターブ無いってことです。
たった5音でもヒット曲が出来るとと、それを作ったのはNobodyという2人組みの作曲ユニットです。
すごいですよね、、
そうそうアン・ルイスさんの曲ってメロも詞も物凄く色んなものがそぎ落とされている作品が多いですよ。
良い意味で「Thats 歌謡曲」のメロディ作り、日本人が一番好きな「歌謡曲ロック」サウンドメイキング。
良かったら体感してみては…
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